著者
請井 智香子 上田 宏
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.588-592, 1982

散瞳剤を点眼毎に, 軽度の結膜炎, 眼囲の腫脹, 紅斑, 掻痒感が出現する患者を経験し, パッチテストを実施した。その結果, 塩酸フェニレフリンによるアレルギー性接触皮膚炎であることが判明した。光線過敏はみられなかった。交作感作物質の検索は, 7種の構造類似物質のパッチテストを実施したが, 陽性反応はみられなかった。<BR>本症例において重要な事項は, 塩酸フェニクフリンの代わりに, エピネフリン, アトロピン, サイクロペントレートが安全に使用できることである。

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