著者
請井 智香子 上田 宏
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.588-592, 1982

散瞳剤を点眼毎に, 軽度の結膜炎, 眼囲の腫脹, 紅斑, 掻痒感が出現する患者を経験し, パッチテストを実施した。その結果, 塩酸フェニレフリンによるアレルギー性接触皮膚炎であることが判明した。光線過敏はみられなかった。交作感作物質の検索は, 7種の構造類似物質のパッチテストを実施したが, 陽性反応はみられなかった。<BR>本症例において重要な事項は, 塩酸フェニクフリンの代わりに, エピネフリン, アトロピン, サイクロペントレートが安全に使用できることである。
著者
松永 佳世子 大岩 久美子 請井 智香子 早川 律子 正橋 鉄夫 松本 義也 伊藤 富士子 辻 麻里 安積 輝夫 戸谷 良造
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.1016-1022, 1984 (Released:2010-08-25)
参考文献数
5

今回第2報として1, 778名の乳児保育者の手荒れの状態とその解決策の一手段となり得る紙おもつの現状につきまとめ報告した。7月現在手が荒れていると答えた母親は25.3%であったが, 出産後手荒れがひどくなったものは55.5%であった。紙おむつを常時使用している乳児は1.1%で少ないが, 全く使用しない乳児は12.9%で, 他のものは, 外出時, 夜間に使用していた。紙おもつは価格が高すぎる (57.0%), むれやすい (31.7%), かぶれやすい (31.4%) との意見が多い反面, 衛生的 (18.1%), 外出時便利 (84.1%), 特にむれない (10.8%), とくにかぶれない (15.7) などの意見が存在した。紙おむつ常時使用者のおむつかぶれの頻度は特に高くなかった。