著者
池上 隆彦 東 禹彦 山本 哲雄 中野 和子 中尾 正敏
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.141-146, 1973

昭和46年から47年にMicrosporum canisによる小水疱斑状白癬の3例とケルスス禿瘡の2例を経験した。この菌による小水疱斑状白癬の皮疹の特徴は小指頭大の小型の皮疹が多発し, それらが中心性治癒傾向に乏しいことであるが, 3例のうち1例はその大きさが鶏卵大に及んだ。ケルスス禿瘡は2例とも数個の浅在性頭部白癬を併発した。<BR>同菌による本邦白癬例280余例を数えるが, 関西地方では自験例を含めて最近数年間に19例に達している。自験5例の感染源はペルシャ猫のほか雑犬, 雑猫であったが, 高価な動物ばかりでなく, 雑犬, 雑猫, にも同症が拡っていることは, 今後, 関西地方での症例の増加を強く示唆するものと言える。

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こんな論文どうですか? Microsporum canisによる白癬の5例(池上 隆彦ほか),1973 https://t.co/Ihtu7tHYnE 昭和46年から47年にMicrosporum canisによる小水疱斑状白癬の3例とケルスス禿瘡…
こんな論文どうですか? Microsporum canisによる白癬の5例(池上 隆彦ほか),1973 https://t.co/Ihtu7tqnw6 昭和46年から47年にMicrosporum canisによる小水疱斑状白癬の3例とケルスス禿瘡…

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