- 著者
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佐藤 俊一
川内 聡子
奥田 航
西舘 泉
苗代 弘
- 出版者
- Japan Society for Laser Surgery and Medicine
- 雑誌
- 日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, no.2, pp.132-139, 2014
近年,爆弾テロの多発により爆風による頭部外傷(blast-induced traumatic brain injury, bTBI)の受傷者が急増している.しかしbTBI は病態,メカニズムに不明な点が多く,診断・治療技術は確立していない.我々はラット頭部にレーザー誘起衝撃波(laser-induced shock wave, LISW)を適用するモデルを対象に各種リアルタイム診断を行った.その結果,全身性生理学パラメーターに著明な変化が無く,大脳皮質において出血や挫傷がごく限定的な条件においても,拡延性脱分極,持続性の血管収縮,乏血・低酸素血症等が発生することが明らかになった.