著者
今井 康雄
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.188-201, 2015

エビデンスに基づくことで教育は劇的に改善されるとする主張が興隆しているが、教育の領域でエビデンスはその証拠能力に依拠する限り無力であり、エビデンスの威力はそのレトリック的効果に由来する。エビデンス批判もこのレトリック的効果に目を向けており、教育を支えるに足るエビデンスの可能性は真剣に考慮されていない。「エビデンスに基づく医療」の状況を検討し、エビデンスの概念史を再構成することを通して、エビデンスは教育を支えるのか、それともその基盤を掘り崩すのか、といった二者択一には収まらない、エビデンスと教育の複雑な関係が浮き彫りになる。

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[エビデンス][レトリック] エビデンスベースドなんちゃらとレトリックの関係についての先行研究があるとは思わなかった。ありがたや
[エビデンス][レトリック] エビデンスベースドなんちゃらとレトリックの関係についての先行研究があるとは思わなかった。ありがたや

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エビデンスベースドなんちゃらとレトリックの関係についての先行研究があるとは思わなかった。ありがたや / “CiNii 論文 -  教育にとってエビデンスとは何か—エビデンス批判をこえて—” https://t.co/kM9HbRb8NN #エビデンス #レトリック
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