著者
小林 育斗 阿江 通良 加藤 謙一
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.158_2, 2017

<p> 本研究では、小学生の投動作をクラスター分析によって類型化するとともに、標準動作モデルを用いた投動作の練習を実施し、その効果を投動作の類型別に検討して、指導のための知見を得ることを目的とした。投動作の類型化では、6年生女子40名のソフトボール投げを3次元動作分析し、投球腕の関節角度などについて標準動作モデルからの動作逸脱度の指標(zスコア)を求め、これを変数としてクラスター分析を行った。投動作の練習では、6年生女子15名に対し、投動作の標準動作モデルの提示や画像遅延表示システムを用いた小学生自身の動作の観察を含む投練習を計4回(各40分)行わせた。練習期間の前後において投動作を3次元動作分析した。投練習によって、女子全体では投距離とボール初速度は有意に増加した。標準動作モデルからの逸脱が大きい類型では、体幹の側屈や前方回転が改善され、肩関節まわりの力学的仕事が増大し、投距離とボール初速度が増加した。このことから、本研究で用いた方法(目標とすべき動作との比較や修正)は、特に標準動作モデルからの逸脱が大きい小学生に投動作の改善と投能力の向上をもたらすと言える。</p>

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