著者
松阪 崇久
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究 (ISSN:21894132)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.90-106, 2018

動物ショーやテレビ番組に出演するチンパンジー・パンくんの映像作品を用いて、パンくんの感情表出についての分析を行った。映像作品でのパンくんは、着衣で二足歩行を行うことが多く、自然なチンパンジーの姿とは大きく異なっていた。テレビ番組用の映像と動物ショーの本番の映像では、それ以外の動物園などでの映像と比べて、チンパンジー本来の姿とのズレが大きく、感情表出に関しては、ポジティブな笑顔や笑いの表出よりも、恐怖・不安・不満といったネガティブな表出が多い傾向があった。とくにテレビ番組では、パンくんに試練を課し、不安やストレスを与えるシーンもしばしば見られた。このようなパンくん自身の感情表出以外に、テロップ、ナレーションや、チンパンジーの音声の追加によって、パンくんの感情を演出または改変する場面もあった。以上の結果を元に、ショーやテレビにチンパンジーが出演することの問題点について議論した。また、動物の福祉を考える上で、笑いや遊びに注目する意義について考察した。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (8 users, 8 posts, 6 favorites)

ショーやテレビに出演するチンパンジー・パンくんの笑いと負の感情表出 https://t.co/nGukKzhLzi 実際は記事よりもはるかにグロテスクな問題でさ、ていうか何でこの論文のこと触れないんだ https://t.co/ju6fLDUkrg
こんな論文どうですか? ショーやテレビに出演するチンパンジー・パンくんの笑いと負の感情表出(松阪 崇久),2018 https://t.co/yBjn4l4eVI 動物ショーやテレビ番組に出演するチンパンジー・パンくんの映像作品を用いて、パンくんの…
CiNii 論文 -  ショーやテレビに出演するチンパンジー・パンくんの笑いと負の感情表出 https://t.co/JW2nlNmREO #CiNii 朝から面白い論文見つけた

収集済み URL リスト