著者
小林 育斗 加藤 謙一 阿江 通良
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.216_1, 2019

<p> 本研究では小学生男子の投動作をクラスター分析によってパターン分けし、そのバイオメカニクス的特徴を明らかにして、指導のための基礎的知見を得ることを目的とした。対象者は国公立小学校2校の男子とし、1年生18名、2年生13名、3年生16名、4年生13名、5年生18名、6年生16名、計94名のソフトボール投げを3次元動作分析し、投球腕の関節角度、体幹の部分角度などを算出した。さらに、関節角度および部分角度を変数としてクラスター分析をおこない、各群の平均的な動作を構築した。各学年の投距離では、1年生は7.4±2.6m、2年生は13.0±6.6m、3年生は14.6±3.9m、4年生は18.9±7.4m、5年生は17.2±4.5m、6年生は28.3±7.7mであった。動作パターンに分けられた各群をみると、平均投距離が大きい群ほど高学年児が多く存在する傾向にあり、平均投距離が小さい群では体幹の水平回転の動作範囲が小さい、リリース直前での肩の水平内転が大きいなどの特徴がみられた。また、平均投距離が小さい群には、低学年児だけでなく高学年児も存在した。このことから、小学生の投動作を指導する際には、児童の学年とともに動きのパターンも考慮する必要がある。</p>

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小学生の投げる動作 ✅平均投距離が小さい群では体幹の水平回転の動作範囲が小さい、リリース直前での肩の水平内転が大きいなどの特徴がみられた ✅平均投距離が小さい群には、低学年児だけでなく高学年児も存在 どこまで強制するべきか。。。 https://t.co/huc45Z537I

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