著者
ビートン スー 山村 高淑 シートン フィリップ
出版者
Research Faculty of Media and Communication, Hokkaido University = 北海道大学メディアコミュニケーション研究院
雑誌
The Theory and Practice of Contents Tourism
巻号頁・発行日
pp.1-18, 2015-03-16

本稿では、日本における、ポップカルチャーがツーリズムに及ぼす 影響力について、特に今日のポップカルチャー表現の典型例である映像を中心とし た視覚媒体と関係付けつつ整理を行う。そして、“soft power”(ソフトパワー)概念 をポップカルチャーとツーリズムに援用することで、それらが持つ創造的な役割、 意味構築の役割の重要性について検討を行う。また、映像などのポップカルチャー が我々を惹きつける力――そうしたポップカルチャーが持つ意味、すなわち“content” (コンテント)の道筋をたどるよう、ツーリストに目的意識を与えるような力―― の大きさについても議論を行う。そのうえで、「コンテンツ・ツーリズム」概念を どう捉えるべきか、再検討を行う。
著者
シートン フィリップ
出版者
北海道大学観光学高等研究センター
雑誌
CATS 叢書 (ISSN:21853150)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.65-81, 2016-03-31

コンテンツ・ツーリズム研究の射程 : 国際研究の可能性と課題 = The Scope of Contents Tourism Studies : Proceedings of the Symposium: “International Comparative Research on the Spreading and Reception of Culture through Contents Tourism”, held at Hokkaido University(15-16 March 2015).
著者
シートン フィリップ
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

この研究は、日本人の戦争記憶/歴史認識における地方史の役割を明らかにした。戦争体験と集団記憶は国のレベルだけではなく、地方のレベルでも思い出され、語られている。本研究は北海道をケーススタディーにし、戦争記憶における出身地域の重要性を調査した。北海道には独自の歴史があり、それは道内メディアによって報道されている。日本人の歴史認識に関しては多くの研究がなされてきたが、本研究では特に英語圏でこれまで研究されてこなかった側面を明らかにした。