著者
プラダン ゴウランガ・チャラン
出版者
法藏館
雑誌
世界文学としての方丈記 (ISSN:13466585)
巻号頁・発行日
2022-03-30

まえがき 序章 世界文学としての『方丈記』 : 古典文学の新たな可能性に向けて第1節 研究の背景第2節 先行研究と問題の所在第3節 研究の範囲と実施方法第4節 本書の構成 第1部 日本国内における『方丈記』の受容第1章 成立から明治初期までの『方丈記』受容の概要はじめに第1節 鴨長明の生涯と『方丈記』の成立第2節 成立から近世までの『方丈記』の受容第3節 近世における『方丈記』の受容終わりに 第2部 自然文学作品としての『方丈記』 : 夏目漱石の「英訳方丈記」を中心に第2章 開国後に欧文で見る『方丈記』 : ジェームス・メイン・ディクソンを中心にはじめに第1節 ディクソンに関する先行研究第2節 ディクソンの略歴第3節 日本の高等教育と日本研究への貢献3‐1 ディクソンと日本の英語教育3‐2 ディクソンと東京女学館の設立3‐3 ディクソンの米国における研究活動第4節 ディクソンと『方丈記』の出会い終わりに 第3章 夏目漱石と『方丈記』の最初の外国語訳への挑戦 : 詩人化された鴨長明はじめに第1節 先行研究について第2節 夏目漱石と『方丈記』の関係2-1 ディクソンによる『方丈記』の英訳の依頼2-2 漱石の『方丈記』への関心第3節 「英訳方丈記」から見る漱石の『方丈記』理解3‐1 漱石の「作家論」における『方丈記』の位置づけ3‐2 ロマン主義的な自然作品としての『方丈記』3‐3 漱石の『方丈記』論とディクソンとの関係第4節 漱石の翻訳思想について終わりに 第4章 漱石とディクソンの『方丈記』英訳の比較検討 : 在日西洋人が見た鴨長明はじめに第1節 漱石のエッセイとディクソンの論文の関連性1-1 東西における自然観・隠遁習慣1-2 鴨長明の人間嫌い論第2節 漱石とディクソンの英訳の関連性第3節 ディクソンの鴨長明像第4節 在日西洋人が捉えた鴨長明像終わりに 第3部 19世紀末・20世紀初頭の英語圏における『方丈記』の流通と受容の諸相第5章 日本からアメリカへ : Sunrise Storiesに見る『方丈記』はじめに第1節 Sunrise Storiesの著者と執筆背景第2節 本著書に見る鴨長明像終わりに 第6章 アメリカからイギリスへ : 南方熊楠・ディキンズの『方丈記』共訳とその受容はじめに第1節 南方熊楠の『方丈記』英訳1-1 熊楠の英訳の底本とその実態1-2 熊楠・ディキンズ共訳「題目」第2節 東洋学者デイヴィスの日本への関心終わりに 第7章 英詩人バジル・バンティングの見た『方丈記』 : Chomei at Toyama を中心にはじめに第1節 バジル・バンティングとモダニズム運動第2節 Chomei at Toyama第3節 モダニズム英詩としての Chomei at Toyama終わりに 終章 夏目漱石と文学作品の歴史性まとめに今後の展望 あとがき参考文献