著者
三木 俊克
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.2_1-2_5, 2017 (Released:2018-01-18)
参考文献数
3

大学の研究成果の社会実装は我が国のイノベーションにとってますます重要となっている.1970年代には大学の研究成果は専ら学会や論文誌上で発表されていたが,いまでは産業応用が見込まれる成果は特許出願もすることが普通になった.大学やTLOでは,研究成果の一部を特許出願前の段階でも企業に提示し,有望なライセンシー候補を選んだり,産学共同研究の組成に利用したりすることが多かった.こうした研究成果プッシュ型のアプローチは大学の研究成果の技術移転や産学連携構築の基本手法であるが,研究成果の社会実装において必ずしも万能な手法ともいえない.本稿では,スタートアップや中小企業での事業化に代表される事業構想を起点とする研究成果の社会実装の課題や方法等について議論する.
著者
池谷 元伺 古沢 昌宏 石井 博 三木 俊克
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.1473-1480, 1989-10-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
17

試材料のミクロな領域での不射電子濃度を電子スピン共鳴 (RSR) で検出し,その空間分布を画像化するのが ESR 顕微鏡である.従来の断層画像計測を行う磁気共鳴画像 (CT-MRI) の手法に加えて,走査型イメージング方式を開発し,鉱物や化石の観察やマイクロドジメトリーへの応用が始まった, ESR 顕微鏡は広い分野に役立つと考えられるので,いくつかの方式について応用例とともに紹介する.