著者
橋本 芳樹 小池 義和 上羽 貞行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波
巻号頁・発行日
vol.93, no.354, pp.25-32, 1993-11-26
被引用文献数
8

従来の超音波浮揚では、定在波音場を利用した浮揚が多く、浮揚物質の質量はmg〜数mgのごく軽い物質に限られており、その点が実用上のネックとなっている。筆者らは、浮揚される物質の音波を受ける面が平坦であれば、振動板からの音波の放射圧により、材質に関わらず実験的には数Kg〜数十Kgオーダー(10^6倍)の物質の浮揚が可能であり、振動板の近距離で長時間安定して浮揚することを見い出した。本報告では、種々の振動モードに対して、浮揚の基本特性を実験的に測定した結果について報告する。
著者
千葉 拓郎 田井 秀一 上羽 貞行 小林 力
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.702-708, 2008
参考文献数
18

我々は,矩形の圧電バイモルフ振動子を3角形に加工した3角形圧電バイモルフ振動子を使って,その先端に針を付けた振動型粘度計の開発してきた。これまでに約20〜400Hzの非共振帯の周波数を使って,バイモルフ入出力間の位相差から高い検出感度で広範囲の粘度測定を行ってきた。そこで,本実験では特に非ニュートン性の高粘度液体の測定において要望されている,更に低い1〜20Hzの超低周波領域での高粘度液体の測定を試みた。この超低周波領域では位相差が急上昇する特異な特性が現れて計測不能であったが,バイモルフの出力インピーダンスを改善することにより,これまでに類のない1Hzからの超低周波領域での粘度測定を可能とすることができた。
著者
上羽 貞行
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.166-169, 1982-03-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
2
著者
松尾 英一 小池 義和 中村 健太郎 上羽 貞行 橋本 芳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波
巻号頁・発行日
vol.98, no.469, pp.33-38, 1998-12-14
参考文献数
12

著者らは、数kgfの重さの板状重量物体が振動面から数10μmの距離で浮揚可能な音波浮揚現象を見いだし、非接触搬送装置への応用を試みている。円形振動板を用いて円形板状物体を浮揚させた場合非接触で浮揚物体を保持・静止することが可能であるので、振動源を移動させることにより物体の非接触搬送が実現できる。これまで、振動板を固定した状態で浮揚させた場合に浮揚物体に水平方向に働く保持力の特性について検討を行ってきている。本報告では、浮揚物体の大きさ、浮揚距離、放射板の振動振幅、振動モード等が保持力に与える影響について測定を行い検討した結果について報告する。