著者
本田 彰子 正野 逸子 炭谷 靖子 荒木 晴美 赤沼 智子 栗本 一美 菊池 和子 王 麗華 上野 まり 平山 香代子 土平 俊子 川上 理子 藤本 奈緒子 安岡 しずか
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、訪問看護師の継続学習と在宅看護学実習における連携融合教育-学習プログラムを開発し、訪問看護事業所と看護基礎教育機関とのユニフィケーションを推進することを目的に実施した。前半では、連携融合教育-学習プログラムに向けて、訪問看護事業所管理者、在宅看護学担当教員に対する学習支援の実態とニーズの質問紙調査、ヒアリング調査を実施した。後半は、連携融合教育-学習プログラムのモデルにつながる研究交流集会、ワークショップを企画実施した。
著者
上野 まり
出版者
日本看護協会出版会
雑誌
コミュニティケア = Community care
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.6-7, 2016-05

「認知症事故 家族責任なし」. 2016年3月2日の読売新聞朝刊の一面の見出しが目に入りました. 2007年に徘徊中の91歳(当時)男性が列車にはねられた事故をめぐり, 最高裁の判決が下されたのです. 監督義務者とされていた当時80代で要介護1の妻と別居の長男に対する1審, 2審の賠償命令は棄却されました. この判決が出るまで, 認知症者にかかわる人々の意見が新聞などにも取り上げられ, 認知症者の家族の逆転勝訴という結果に対して, 世間はおおむね妥当と落ち着いたように思います. 厚生労働省の「新オレンジプラン」によると, 認知症高齢者は2012年時点で約462万人ですが, 2025年には約700万人に増加すると予想され, 65歳以上の5人に1人が認知症となる時代を迎えます. また, 高齢者の家族構成は, 年々, 独居または高齢者のみの夫婦の割合が高くなっており, "老老介護""認認介護"の世帯が増えています. 今回の事故でも妻自身が要介護1でありながら, 認知症の夫を日々介護し, うたた寝した隙に男性が外に出て, 事故に遭ってしまったようです.