著者
阿部 卓弥 諏訪 悠紀 両角 清隆
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第58回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.131, 2011 (Released:2011-06-15)

実際の議論を分析した結果、議論には4つの段階があることが分かった。 各段階はそれぞれ、議題の共有、意見の発散、議論の収束、結論の共有である。 本研究の目的は非対面的議論の収束段階を支援するWebアプリケーションを開発することである。収束段階とは議論の4つ段階のうち3番目の段階であり、議論の中で抽出された選択肢の中から結論となり得る意見を選択する段階のことである。 議論から収束段階の問題を抽出し、アプリケーションの開発を行った。開発したアプリケーションを用いて、検証実験を行った結果、議論の収束段階において以下の2点が重要であることが分かった。 まず、議論の状態が意見を出す段階から、議論をまとめる段階に変化していることが明確に分かるということ。そして、結論となり得る意見の内容と数が明確であり、メンバーが理解できるということである。
著者
両角 清隆 渡辺 誠 森川 博
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.29-36, 1996
参考文献数
7
被引用文献数
1

ユーザーの行動を分析・モデル化し,それを基にしてインタフェースデザインを行うことより,わかりやすいインタフェースデザインを達成することが目指されている。しかし,実際のユーザーの経験は多様であり,モデル化は容易ではない。そこで,これまでの研究で行動の類似性が認められた緊急時の操作を題材として,インタフェースデザインを考えた。緊急時の行動の特徴であるa)すぐ操作できる方法を選択する,b)一般的な知識を使って操作する,c)順方向操作との関係性(対称性)を想定して操作する,を考慮してシミュレーションモデルを作成した。その結果,ユーザーの緊急時操作の行動特性に対応したユーザーインタフェースデザインの指針として次の項目を得た。1)行動の特性に合った複数の操作経路を設定する,2)操作の対象を視覚的に表現する,特に緊急時の操作に対応する操作子は表面に設定する,3)情報の処理で認知的に高負荷をかけるダブルファンクション等は避ける
著者
両角 清隆 湊 貴恵 敦賀 雄大
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.44, 2006 (Released:2006-08-10)

コミュニティにおけるコミュニケーションのような複雑で目に見えにくい活動を支援する道具作りは難しい。これまで適切な仕様を抽出しそれをベースに適切なデザインをする方法は探索的に試みられているが,明確になっているとは言い難い。これまで,特に活動の適切な記述方法が無かったと言える。そこで,現実の活動の記述から抽象化・モデル化を行い,パターンを抽出し,それをベースとして仕様を決定し,それに基づいて設計を行うプロセスを考え,記述方法としては,Contextual Designを参考とした5つの視点「関係モデル」「手順モデル」「文化モデル」「物理環境モデル」「人工物モデル」で記述し,モデル化・パターン化する“活動のパターンをベースとしたデザイン方法Activity Pattern-Based Design”を考案した。このデザイン方法により,複雑で目に見えにくい活動であっても抜け漏れを少なくして記述・分析できると考える。
著者
大竹 一也 両角 清隆
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.49, pp.6-7, 2002-11-05

Users act based on the experience. Therefore, I think that the Web site must be made for the user to be able to utilize an experience naturally. In this research, We compared experiments of user's act in "Bookstore in the real world" and "Web site of the virtual world". From the experiment we gained three results : 1) Necessity of offer of information which helps the selection to user. 2) Necessity of offer of information which urge judgment to user. 3) Necessity of classification by relation of genre. I will experiment by the user of a different age group, and analyze the influence that the user's experience brings acts compared with this experiment result.
著者
両角 清隆
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.51, pp.110-111, 2004-05-30
被引用文献数
1

User needs the user interface which is able to be operated based on the common pattern of user activity. Elderly people really need such kind of user interface because they don't want to learn anew. I propose the user interface design process for creating common pattern as a language between user and system. The main points of propose are ; Design process should be divided into creating common pattern phase and combining patterns phase. Common patterns are created by open source development. Information about patterns will be shared. User will be invited to the developing process as a member.