著者
小ヶ口 恭介 並木 健二 鈴木 佑輔
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.499-502, 2009-06-25 (Released:2009-07-15)
参考文献数
16
被引用文献数
2

症例は54歳女性.37歳より強皮症の診断にてステロイド内服中であった.腹痛のためCTを施行したところ,腹部大動脈瘤と上腸間膜動脈瘤を指摘された.腹部大動脈瘤に一致する腹痛あり,症候性腹部大動脈瘤と診断し手術を行った.腹部大動脈瘤は椎体骨の破壊を伴うcontained ruptureであり,Y型人工血管置換術を施行した.次いで,上腸間膜動脈瘤の動脈瘤切除を行った.病理組織検査では血管壁は線維性結合組織で置換されており,成因はステロイド長期投与によるものと考えられた.
著者
青井 健太郎 小野 芳朗 並木 健二 山田 亜矢
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会論文誌 (ISSN:18831648)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.124-130, 2002-05-31 (Released:2010-05-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1

本研究では, 一般廃棄物焼却施設から採取した飛灰および主灰について各種の溶出試験と化学物質のリスクに関わる優先度を決定するスコアリングを組み合わせることにより, 焼却灰中に含有されるCr, Cd, Pb, Sbの『溶出されやすく, 生体内に曝露されやすく, しかも有害な影響をおこしやすさ』を浸出水へ与えるインパクトの強さとして定量的に評価した。その結果, 焼却灰の浸出水への影響を評価するためには, 二段階バッチ試験とアベイラビリティー試験を組み合わせる必要があることと, 埋立て初期のCd, 長期間にわたるPb溶出によるインパクトが強いという結論を得た。