著者
今枝 彬郎 中原 壽喜太 木村 隆一 久保 雅義 三木 楯彦
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.55-61, 1984

めまいを生じたとき直立姿勢をとっている人の身体動揺がどのようになるかを調べるため,回転する回転台上で直立している人の姿勢応答を測定した。(1)回転台上で直立する人の重心は不規則な運動をしており,そのうちの一部の時間は右回りまたは左回りをしながら動揺している。被験者の約80%は回転台の回転方向が逆転すると重心の回転方向も逆転する。(2)閉眼で回転台上に直立する人は回転台の回転方向が右回りでも左回りでも身体はわずかに前方に傾きながら前後左右の方向にほぼ同じように揺れる。(3)開眼で回転台上に直立する人は回転台の回転方向が左回りの時は身体が右に,台が右回りの時は身体が左に傾きながら動揺を続ける。(4)回転台の回転が停止するとき眼振が生じるが,回転台の回転角速度が大きいほど停止時の負の角加速度の絶対値も大きくなり台上の被験者の眼振持続時間は長くなった。まためまい感の持続時間も長くなった。(5)回転台上で直立する被験者が足を開いて立つか,閉じて立つか,マンの姿勢をとるかによって身体動揺の様式が変わり,頭部と重心のパワースペクトルも異なる分布を示した。マンの姿勢は不安定でパワースペクトルは周波数の大きい成分が増大した。(6)台の回転数を増すと頭部と重心のパワースペクトルの主成分は高い周波数の方へ移動した。
著者
立川 光 中原 壽喜太
出版者
香川医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

当初は画像の各関心領域の演算を超高速画像処理専用ボードを用いてハードウェアで処理させる方針であったが、ソフトウェアによる方式にした。このため、フラフィカル ユーザーインターフェースの部分を作りやすい言葉(Visual Basic)で解析ソフトを開発中である。各画像を大域的領域に分割する組み合わせはほぼ無限大になるが、最適な手順を選択する方法として、ニューラル・ネットワーク、あるいは遺伝的アルゴリズムを用いることを検討し始めた。臓器レベルの画像だけでなく細胞レベルの動態機能解析にもとりかかり、カルシュウム・シグナリングなどの応用に期待がよせられている。