著者
川西 光子 中岡 義介
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 第38回学術研究論文発表会 (ISSN:1348284X)
巻号頁・発行日
pp.154, 2003 (Released:2003-12-11)

本稿は、ルシオ・コスタのコンペ当選案にみるブラジリアの都市計画のコンセプトを明らかにするために、近代都市計画理論がいかに当選案に使われているかの検証の意味も込めて、当選案の解説内容とル・コルビュジェの『ユルバニズム』との照合をおこなったものである。その結果、当選案の解説から191のキーセンテンスが抽出され、六つのカテゴリーに分けられ、≪基礎的な考え方≫の88%、≪全体の骨格≫の92%、≪機能構成≫の82%、≪技術・方式≫の56%、≪デザイン≫の87%、≪その他≫の89%が『ユルバニズム』と符合した。さらに、その符合する程度を三段階にわけると、≪基礎的な考え方≫では「全く同一」が最も多くなった。よって、ブラジリアの都市計画には『ユルバニズム』に示された都市計画の原理が随所にみられることが明らかとなった。
著者
川西 光子 中岡 義介 妻神 卓八
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.597, pp.77-83, 2005-11-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
26

The inner colony development system in Hokkaido through "Hokkaido Shokuminchi Sentei Hobun" and 'Land Adjustment Plan' at Tokachi-Koku region were analyzed on following 3 aspects. (1) the contents of "Hokkaido Shokuminchi Sentei Hobun" are not only the results of the selection of suitable sites for inner colony but also the inner colony development system, (2) this system consists of 4 strong points on 4 principal roads with view to connecting the interior and the seaside area, and the land adjustment project follows the policy of this system, (3) Obihiro civilized area created as the central strong point of development has the commercial city for public officials.