著者
川鯉 光起 中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.20, pp.1-10, 2013-03-08

書籍関連サイトと連携した研究室規模の蔵書管理システムを構築し,その上に文献共有による学習支援を提案する.蔵書管理の対象は情報系の専門書であり,目的は知識や技能の向上のための精読である.そこで,貸出履歴や既読者のコメントを活用し,書籍利用を活性化させるため,記録部と分析部を追加した.また,文献共有による精読の形態を,個読・引継・輪講の3通りに分類し,支援に必要な機能を検討する.本論では,特に,プログラミングの解説書を題材とする演習付の輪講に着目し,コードレビューを取り入れた支援システムを検討する.レビュイーが書いているコードの編集状況をリアルタイムに中継し,レビュアーがその場でコメントを付与していく.その過程を,スナップショットとして保存し,後から再生して追体験することができる.試作版として実装した機能を議論し,ユーザによるシステムの試用結果について報告する.We have proposed a library management system in a laboratory scale for common use books about technology and science. The system cooperates with several book search and seller sites in order to acquire book information. We also consider learning support functions using common use books, especially about information engineering. We added record and analysis sub-modules into the system. We regard careful reading as three types; self-pace, inheriting and synchronic. We focus lectures and exercises in turn for a handbook of programming as the third aspect. We designed a support tool with code review functions for peer review. It offers streaming view of a coding program by a reviewee and real-time chat for comments of reviewers, which are recorded as snapshot series. We report results of experiments of a prototype tool.
著者
中矢 誠 大川 昌寛 中島 雅弘 富永 浩之
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.517-518, 2017-03-16

Webサービスを提供する企業において,システムの開発者やサーバの管理者には,実践的なセキュリティ教育が求められている.本研究では,ハッキング競技CTFの一種である攻防型のゲームを提案する.題材は,複数人でプレイするWebゲームサイトとする.主催者は,脆弱性を残したサイトを競技環境として用意し,管理権限を防御側に与える.攻撃側は,ゲームのプレイヤとして,サイトにアクセスする.脆弱性に気付いたら,チート行為を行い,サイトの運営を撹乱させる.防御側は,ログを監視し,チート行為への対処を行う.主催者は,両者の状況をポイント化し,勝敗を競う.ゲームの終了後,講評と検討を行い,セキュリティに対する技術と意識を高める.
著者
中矢 誠 野口 克洋 富永 浩之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.287-288, 2018-03-13

本研究では,Word2Vecの手法を,エンターテイメント分野に応用することを目指す.今回は,スマートフォンのアプリケーションとして,単語連想ゲームを実装した.システム側が,キーワードを提示し,プレイヤは,そのキーワードから連想した言葉を回答する.キーワードとプレイヤの回答とのWord2Vecによる距離に応じて得点とする.試行実践として公開したアプリから,利用データを収集した.また,プレイヤの意見を数名から得た.Word2Vecによる単語の素性と人間の感性との親和性を確認するため,これらの結果を分析した.そこで生じる人間の連想とのギャップについて考察する.これらを基に,クロスワードパズルの作問など,他のゲームへの応用について検討する.
著者
川鯉 光起 中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-119, no.20, pp.1-10, 2013-03-08

書籍関連サイトと連携した研究室規模の蔵書管理システムを構築し,その上に文献共有による学習支援を提案する.蔵書管理の対象は情報系の専門書であり,目的は知識や技能の向上のための精読である.そこで,貸出履歴や既読者のコメントを活用し,書籍利用を活性化させるため,記録部と分析部を追加した.また,文献共有による精読の形態を,個読・引継・輪講の3通りに分類し,支援に必要な機能を検討する.本論では,特に,プログラミングの解説書を題材とする演習付の輪講に着目し,コードレビューを取り入れた支援システムを検討する.レビュイーが書いているコードの編集状況をリアルタイムに中継し,レビュアーがその場でコメントを付与していく.その過程を,スナップショットとして保存し,後から再生して追体験することができる.試作版として実装した機能を議論し,ユーザによるシステムの試用結果について報告する.
著者
中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-120, no.12, pp.1-6, 2013-06-29

近年,ハッキング競技 CTF が注目を浴びている.CTF は,サーバ上に隠された情報を旗に見立てて,攻撃側と防御側が競い合う競技である.ハッカー達の腕試しや交流の場として,各地で CTF 大会が開催されている.本研究では,初心者への情報セキュリティの導入教育の一環として,ハッキング競技 CTF を取り入れた教育イベントを提案する.また,大会運営サーバ BeeCon を開発している.参加意識を高めるため,エモーション機能や余興ゲームも取り入れ,競技者と応援者の協調を図る.本論では,大会の実施方法を述べ,支援システムの機能を論じる.