著者
村山 弘明 富永 浩之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.575-576, 2019-02-28

近年,議論や評決のシミュレーションとして,トークゲームが注目を集めている.本研究では,「語彙大富豪」を題材として,チャットアプリ上での運営ツールを開発している.このゲームは,プレイヤが選んだ単語を手札とした,トランプの「大富豪」のようなゲームである.単語の強弱は,手番のプレイヤの理由説明の後,プレイヤ間の協議と多数決で決定する.運営ツールでは,オープンなオンライン上で,トークゲームがプレイできる環境を目指す.そのため,初心者を対象とした打手支援や,悪意のあるプレイヤの排除が必要不可欠である.本論では,オンラインでゲームを運営するのに必要な機能を紹介する.
著者
高志 修 富永 浩之 林 敏浩 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.37-42, 2005-02-26
参考文献数
7
被引用文献数
2

近年, 教室のネットワーク環境の整備により, チャットなどを用いた授業支援システムが使われ始めている. 我々は, 対話的なe-Learningの典型例として, 一問一答式クイズAQuAsを開発した. このシステムでは, 授業で用いる様々な試問や質疑を, 一問一答式クイズの多様な実施形態として捉える. AQuAsによる学習支援の方法として, 学習者の解答行為を時系列で分析し, 学習者の理解度や学習態度を把握して, 適切なアドバイスや個人に適応した出題を行う機能を提案する. 一問一答式クイズの解答行為を記録するPDA上のシステムTinyAQuAsを試作し, 予備実験の結果から, 学習者の解答傾向を推定する類型化ルールを検討する. また, ファジィ理論を用いて, より柔軟なルールの記述と推論の方法について議論する.
著者
尾崎 浩和 富永 浩之 林 敏浩 垂水 浩幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.26, pp.1-8, 2008-03-07
被引用文献数
4

応用プログラミング課題として,ボードゲーム戦略を題材とする問題解決型のJava 演習を提案する.五五ゲームの着手メソッドの実装を通して,アイデアの算法による実現,実行結果に基づく試行錯誤的な修正を習得させる.予備戦期間を設け,公開対戦を通して,持続的な戦略修正に取り組ませ,演習過程の活性化を図る.最終大会の総当り対戦の勝敗順位で得点を決め,競争意欲を刺激する.上記の方法による授業実践に向けて,大会運営サーバ WinG-CS を改良した.We propose an applied Java programming exercise by board-game strategy for problem solving learning. During implementation of hand method of Gogo game, students learn realization of idea as algorithm and revision with trial and error by execution result. We found preliminary league by open playing, before final league, which decides students' score by the result of round-robin playing. It keeps students' motivation to revise repeatedly and raises activity of the exercise. We improved the contest server WinG-CS for league management and ranking view to perform the exercise in this year.
著者
宮脇 偉史 国信 真吾 富永 浩之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.583, pp.63-68, 2007-03-02
被引用文献数
3

近年,教材コンテンツや受講状況を管理する授業支援システムが導入されはじめている.これらの多くは,大学側からの一方向的な情報提供が主で,学生側からの十分なアクセスが得られているとはいえない.本研究では,ユーザである学生の利便性を考慮して,授業支援サービスと連携した個人適応の学生ポータルサイトPASPortを提案する.PASPortでは,大学からの情報を個人単位で集約する窓口として,学生各自にマイページを用意する.マイページでは,予定表や備忘録などの個人情報管理コンテンツや,掲示板などのコミュニケーションツールも提供する.授業情報から自分に関する事項を抽出して時間割表に埋め込むなど,諸機能を連動させて日常的なアクセスを促す.また,個人適応として,利用環境や操作履歴によるレイアウトの最適化や入力支援を行う.本論では,PASPortの要件定義と概略設計を述べ,特に,時間割ベースのスケジュール機能について論じる.
著者
川鯉 光起 中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.20, pp.1-10, 2013-03-08

書籍関連サイトと連携した研究室規模の蔵書管理システムを構築し,その上に文献共有による学習支援を提案する.蔵書管理の対象は情報系の専門書であり,目的は知識や技能の向上のための精読である.そこで,貸出履歴や既読者のコメントを活用し,書籍利用を活性化させるため,記録部と分析部を追加した.また,文献共有による精読の形態を,個読・引継・輪講の3通りに分類し,支援に必要な機能を検討する.本論では,特に,プログラミングの解説書を題材とする演習付の輪講に着目し,コードレビューを取り入れた支援システムを検討する.レビュイーが書いているコードの編集状況をリアルタイムに中継し,レビュアーがその場でコメントを付与していく.その過程を,スナップショットとして保存し,後から再生して追体験することができる.試作版として実装した機能を議論し,ユーザによるシステムの試用結果について報告する.We have proposed a library management system in a laboratory scale for common use books about technology and science. The system cooperates with several book search and seller sites in order to acquire book information. We also consider learning support functions using common use books, especially about information engineering. We added record and analysis sub-modules into the system. We regard careful reading as three types; self-pace, inheriting and synchronic. We focus lectures and exercises in turn for a handbook of programming as the third aspect. We designed a support tool with code review functions for peer review. It offers streaming view of a coding program by a reviewee and real-time chat for comments of reviewers, which are recorded as snapshot series. We report results of experiments of a prototype tool.
著者
上田 和志 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2010-CE-107, no.9, pp.1-8, 2010-11-13

類似性に基づくレポート剽窃の検出ツールを開発し,各種の教育支援システムにおいて,オンライン提出モジュールのプラグインとして提供する.類似性の判定には,編集距離および情報距離に基づく 2 つの手法を併用する.特に,プログラミング課題への応用を目指し,効率性と精密性の両立を目指して,適切な事前処理を導入する.ソースコードだけでなくアセンブルコードの組に対しても類似度を算出する.実際の学生の答案として,ポーカーの戦略プログラムの課題に対して適用した結果を報告する.また,軽微なコード変更による隠蔽行為についても,対策を検討する.
著者
富永 浩之 倉田 英和 林 敏浩 安藤 一秋 垂水 浩幸
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.42(2008-CE-094), pp.49-56, 2008-05-10

大学情報系学科の入門的 C 授業において,初心者向けの小コンテスト形式でのプログラミング演習を提案する.また,大会運営を支援するサーバ tProgrEss を開発する.本提案のコンテストでは,授業中に複数の問題を提示し,学生がローカル PC で作成したソースコードをサーバ側にアップロードさせる.サーバは,入出力サンプルによる実行テストで,プログラムの正誤判定を行う.出題においては,学習項目となる書法を整理して,中間目標となる複数の予備テストを導入し,解法のヒントや実装手順を示す.これにより,テストの重要性を認識させ,仕様に沿ったプログラムの完成までを段階的に誘導し,取組みへの手掛かりとさせる.時間と誤答による得点ルールを採用し,結果をランキングとして公開する.これにより,競争意識を促進し,演習を活性化させる.問題作成のガイドラインを示し,授業実践として,実際にコンテスト形式の演習を行った.アンケート評価や学習状況の履歴を分析し,本研究の教育効果を検証した.
著者
村山 弘明 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2018-CE-147, no.7, pp.1-6, 2018-11-24

近年,議論や評決のシミュレーションとして,トークゲームが注目を集めている.本研究では,「語彙大富豪」 を題材として,チャットアプリ上での運営ツールを開発している.このゲームは,プレイヤが選んだ単語を手札とした,トランプの「大富豪」のようなゲームである.単語の強弱は,手番のプレイヤの理由説明の後,プレイヤ間の協議と多数決で決定する.本論では,語彙の参照先となるオンライン辞書を提供し,ゲームの打手を支援する付加機能を検討する.
著者
中矢 誠 大川 昌寛 中島 雅弘 富永 浩之
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.517-518, 2017-03-16

Webサービスを提供する企業において,システムの開発者やサーバの管理者には,実践的なセキュリティ教育が求められている.本研究では,ハッキング競技CTFの一種である攻防型のゲームを提案する.題材は,複数人でプレイするWebゲームサイトとする.主催者は,脆弱性を残したサイトを競技環境として用意し,管理権限を防御側に与える.攻撃側は,ゲームのプレイヤとして,サイトにアクセスする.脆弱性に気付いたら,チート行為を行い,サイトの運営を撹乱させる.防御側は,ログを監視し,チート行為への対処を行う.主催者は,両者の状況をポイント化し,勝敗を競う.ゲームの終了後,講評と検討を行い,セキュリティに対する技術と意識を高める.
著者
村山 弘明 富永 浩之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.575-576, 2019-02-28

近年,議論や評決のシミュレーションとして,トークゲームが注目を集めている.本研究では,「語彙大富豪」を題材として,チャットアプリ上での運営ツールを開発している.このゲームは,プレイヤが選んだ単語を手札とした,トランプの「大富豪」のようなゲームである.単語の強弱は,手番のプレイヤの理由説明の後,プレイヤ間の協議と多数決で決定する.運営ツールでは,オープンなオンライン上で,トークゲームがプレイできる環境を目指す.そのため,初心者を対象とした打手支援や,悪意のあるプレイヤの排除が必要不可欠である.本論では,オンラインでゲームを運営するのに必要な機能を紹介する.
著者
石井 怜央 辻 健人 内山 豊 玄馬 史也 富永 浩之
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.671-672, 2017-03-16

本研究では,Leap Motion機器の応用として,空中ジェスチャによるプレゼンテーション中のポインタ操作の支援ツールLeaPresenを提案している.特に,IT系イベントで,簡単な技術紹介を行うライトニングトーク(LT)での利用を前提とする.画像ファイル化した提示資料によるプレゼンテーションにおいて,マウスやレーザーポインタに換わる直感的な操作を提供する.基本的な機能として,ページング,ポインティング,トレーシング,アンダーラインの4つを実現している.本論では,LTの典型的な場面を想定して,様々な機能を追加した.また,簡単なユーザ評価を実施した.
著者
上田 和志 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2010-CE-103, no.4, pp.1-8, 2010-02-27

レポートのオンライン提出においては,学生が安易に答案の剽窃を行いやすい.そこで,類似性に基づくレポート剽窃の検出ツールを開発し,各種の教育支援システムにプラグインとして提供する.類似性の判定には,編集距離および圧縮比率に基づく 2 つの手法を併用する.適切な事前処理を行って,実用的な判定精度と効率化を目指す.特に,ソースコードの自動採点システムに導入し,不正行為の摘発だけでなく,レポート提出時の警告にも利用する.
著者
飯國 隆志 富永 浩之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.41-42, 2019-02-28

クラウドサービスなどで、コンテナ環境を提供するサービスが増加している。これらのクラウド基盤には、1つのホストマシン内に複数のユーザのコンテナが動作している。そのため、セキュリティの問題から、同一ホストでもコンテナへのアクセスを制限する機構が必要である。本研究では、ロールごとのアクセスを制御する機構として、ホストのグループIDを用いたファイル権限によるアクセス制御を用いる。この機構には、Linuxにおけるケーパビリティとユーザ名前空間を用いて実現する。
著者
中矢 誠 野口 克洋 富永 浩之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.287-288, 2018-03-13

本研究では,Word2Vecの手法を,エンターテイメント分野に応用することを目指す.今回は,スマートフォンのアプリケーションとして,単語連想ゲームを実装した.システム側が,キーワードを提示し,プレイヤは,そのキーワードから連想した言葉を回答する.キーワードとプレイヤの回答とのWord2Vecによる距離に応じて得点とする.試行実践として公開したアプリから,利用データを収集した.また,プレイヤの意見を数名から得た.Word2Vecによる単語の素性と人間の感性との親和性を確認するため,これらの結果を分析した.そこで生じる人間の連想とのギャップについて考察する.これらを基に,クロスワードパズルの作問など,他のゲームへの応用について検討する.
著者
加藤聡 富永 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.64, pp.63-70, 2008-07-05

大学情報系学科においても入学生の志望理由が変化し,専門分野の基礎科目に対する学習意欲が低下している.1 年生に対し,プログラミング演習への導入教育として,アルゴリズム的思考を養成する演習が必要である.本論文では,計算機を用いないアンプラグドな環境で,ゲーム感覚で行えるグループ演習の題材と方法を提案する.特に,人間の思考をコンピュータに伝えるコミュニケーション手段として,アルゴリズムを捉えることに主眼を置く.具体例として,図柄の伝達ゲーム,トランプのルールと戦略の記述,カードを使った整列算法のシミュレーションなどを扱う.これらの題材を用いた授業実践での結果を報告する.Recently, in information engineering course of university, the entrance wish reason of freshman students are changing. They not always have the interest for computer and information processing. And their learning volition for fundamental subjects of the expert field lowers. As introduction to programming exercise, it is neccesary for the first grade students to promote their ability for algorithmic thinking. Our study and practice aims to make students recognize an algorithm as a communication between computer and human. For the educational purpose, we propose several game-like theme and practical method for group exercise in without computer, namely, unplugged environmnt. We introduce several theme, an oral communication game for figure pattern, a rule and strategy description about playing card game, and a sorting simulation using cards. We discuss the teaching effectiveness and management know-how through the practical lesson.
著者
山上 健 富永 浩之 林 敏浩 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.632, pp.135-138, 2006-02-25

近年,種々の分野においてe-Learningを含む教育利用のためのデジタルコンテンツの構築が盛んになってきた.このようなコンテンツ開発として,歴史的資料をデジタルコンテンツ化して,多用な教育分野での利用することが試みられている.本研究では、香川県(讃岐)出身の偉人である平賀源内の業績に着目する.江戸時代のマルチ人間として知られる平賀源内の業績は,科学技術から博物学,芸術まで広範囲にわたる.特に,科学技術に関する業績は,理科教育の教材や資料として有用なデジタルコンテンツ化が可能と考える.我々は,平賀源内の代表的な業績である「エレキテル」に着目して,エレキテルの模型を用いた放電現象の再現実験を通し,エレキテルの原理からの理解のため教育用デジタルコンテンツを開発する.この教育コンテンツはインタネット上でWWW公開し,電気学習用デジタルコンテンツとしても利用する.本報告ではこれらの実践について述べる.
著者
玄馬 史也 富永 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.3, pp.1-4, 2014-10-04

Leap Motion は,両手のモーション操作を非接触で検知する入力機器であり,様々な応用が試みられている.本論では,機器の応用として,空中ジェスチャ操作によるプレゼンテーションの支援ツール LeaPresen を提案する.MS PowerPoint ファイルを提示資料とするプレゼンテーションにおいて,マウスやレーザーポインタに換わる直感的な操作を提供する.試作版では,スワイプによるページング,片手モーションによるポインティング,一本指モーションによるトレーシング,二本指によるアンダーラインの 4 つの基本的な機能を実現した.今後の改良についても述べる.Leap Motion is a natural user-interface device, which detects motion operation by both hands. It is so useful that many of applications have been developed. In this paper, we propose LeaPresen, which is a support tool for presentation by gesture operation. It offers intuitive operation instead of a mouse and a laser pointer in presentation with a MS PowerPoint file. We realized four fundamental functions in a prototype; paging by swiping operation, pointing by a hand motion, tracing by one finger motion, underlining by two fingers. We also discuss new functions and the revision of the tools as the future work.
著者
香川 考司 富永 浩之 白岩 真一 堀井 達也 池田 秀聴 横山 裕一 韓 根鎖 吉崎 翔 平川 裕弥 長江 明彦 白神 佑典 尾崎 陽一 末友 貴大 鳥原 悠平 藤沢 尚樹 森田 昌樹
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

Webベースプログラミング学習支援環境のサーバー側プログラムに、Scalaスクリプトによる柔軟なカスタマイズ機能を提供できるプラットフォームを構築することを目的として、教師用システムと学習者用システムの間のファイルシステムを利用した疎結合インターフェイスの設計と、プロトタイプによる基本機能の確認を行った。教師用サーバー側プラットフォームにScalaインタプリターとのインターフェイスを実装した。また、プログラム可視化ツール、スクリプト入力支援ツールなどのクライアント側の補助的なツールを設計・実装した。
著者
川鯉 光起 中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-119, no.20, pp.1-10, 2013-03-08

書籍関連サイトと連携した研究室規模の蔵書管理システムを構築し,その上に文献共有による学習支援を提案する.蔵書管理の対象は情報系の専門書であり,目的は知識や技能の向上のための精読である.そこで,貸出履歴や既読者のコメントを活用し,書籍利用を活性化させるため,記録部と分析部を追加した.また,文献共有による精読の形態を,個読・引継・輪講の3通りに分類し,支援に必要な機能を検討する.本論では,特に,プログラミングの解説書を題材とする演習付の輪講に着目し,コードレビューを取り入れた支援システムを検討する.レビュイーが書いているコードの編集状況をリアルタイムに中継し,レビュアーがその場でコメントを付与していく.その過程を,スナップショットとして保存し,後から再生して追体験することができる.試作版として実装した機能を議論し,ユーザによるシステムの試用結果について報告する.
著者
中矢 誠 富永 浩之
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-120, no.12, pp.1-6, 2013-06-29

近年,ハッキング競技 CTF が注目を浴びている.CTF は,サーバ上に隠された情報を旗に見立てて,攻撃側と防御側が競い合う競技である.ハッカー達の腕試しや交流の場として,各地で CTF 大会が開催されている.本研究では,初心者への情報セキュリティの導入教育の一環として,ハッキング競技 CTF を取り入れた教育イベントを提案する.また,大会運営サーバ BeeCon を開発している.参加意識を高めるため,エモーション機能や余興ゲームも取り入れ,競技者と応援者の協調を図る.本論では,大会の実施方法を述べ,支援システムの機能を論じる.