著者
藤原 茂樹 立原 敬一 川久保 芳文 森 聡史 豊口 泉 横山 武志
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.406-413, 2015-05-15 (Released:2015-08-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

圧モニタリングキットはそれぞれ固有の周波数特性(固有振動数および制動係数)を有している.この周波数特性はさまざまな因子によって影響を受ける.採血用のPlanectaTM(JMS,広島)も圧モニタリングキットの周波数特性に大きく影響を与える因子の一つである.また,動脈血圧モニタリングキットの共振現象を抑えるデバイス(制動素子)にROSETM(Argon Medical Devices, TX, USA)がある.本稿ではPlanectaTMならびにROSETMの圧モニタリングキットへの挿入が周波数特性に与える影響について概説する.
著者
大宜見 朝栄 久保 芳文 樋口 浩 瀧川 雄一
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.17-22, 1990-01-01
被引用文献数
3

沖縄, 鹿児島, 宮崎および高知県内のヒメユズリハの幹, 枝にこぶ(癌腫)を形成する新しい細菌による病害が発見された。こぶの大きさは, 小豆大から拳大で, こぶの表層は淡褐色ないし黒褐色で, 不規則な割裂を伴い粗造である。こぶ形成後の病徴の進展は, 枝幹をほぼ水平方向に巻く傾向がうかがわれた。こぶ組織から分離された病原細菌の細菌学的性質は, 木本植物にこぶ形成能のあるPseudomonas syringae VAN HALL の既知病原型にきわめて類似していた。しかし, 本菌はヒメユズリハにのみ病原性を有し, 宿主範囲が他の病原型とは明瞭に異なった。これらの結果からヒメユズリハのこぶ病菌をPseudomonas syringae pv. daphniphylli pv. nov. と命名し, 病名を新たにヒメユズリハこぶ病Bacterialgalldiseaseofhimeyuzuriha(Daphniphyllum teijsmanni ZOLL.)と呼称することを提案した。本菌のpathotype strainとしてDAT 1 (ATCC49211,NCPPB3617,1CMP 9757)を指定した。