著者
國方 功大 井上 文夫
出版者
一般社団法人 日本学校保健学会
雑誌
学校保健研究 (ISSN:03869598)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.62-71, 2012-04-20 (Released:2023-04-07)
参考文献数
34

To clarify the relationship between the dozing off during school lessons and life-style habits, this study was conducted by giving a questionnaire to 258 students at Kyoto University of Education. Students who dozed habitually more than twice a week during the lessons accounted for 86.4%. A significant relationship was found between sleeping habits and dozing off. The frequency of dozing was high in students with short sleeping time, and students with late bedtimes. In other life-style habits, students who do not chew their food well and students with little sunlight exposure in the morning dozed the most often.
著者
井上 文夫
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.69-76, 2006 (Released:2006-10-19)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

成人領域におけるサプリメントの使用の増加に伴い,小児におけるサプリメントの使用も増加してきた.特に難治性の慢性疾患を有する小児での使用が多いが,保護者は十分に副作用や使用薬剤との相互作用について知らずに使用していることが多く,主治医にサプリメントの使用を報告していない割合も高いと考えられる.一方,小児科医は患者の一部はサプリメントを使用している可能性を考慮しながらも,使用する際には相談すると考えているものが多い.小児は成人と薬物代謝が異なることや薬物への感受性も異なることから慎重な使用が望まれる.保護者と小児科医がともにサプリメントの影響の大きさを認識するとともに,小児における有効性や副作用に関する知見を集積していく必要があると考えられた.また,健康小児のサプリメント使用に関しては学校での教育の重要性が考えられた.
著者
井上 文夫
出版者
京都教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

肥満児の身体活動量を増加させるため、学校での健康診断、健康教育の授業を利用した介入プログラムを実施し、身体計測値、血清脂質、脈波速度による動脈硬化測定、生活習慣調査をO 市の公立学校で3年間実施した。まず、小児における腹囲値、脈波速度の標準値を得た。介入プログラム実施後、肥満だけでなくやせの頻度も減少した。生活習慣は56%に改善がみられ、改善した例では肥満度、血清脂質、動脈硬化度とも改善する傾向が見られた。生活習慣では、食習慣や運動習慣のみでなく、睡眠習慣の重要性が確認された。肥満予防のための健康教育プログラムの実施は、肥満改善ばかりでなく、生活習慣全体を改善する機会となり、運動能力や学習効果にも良い影響を与えると考えられた。