- 著者
-
井村 岳男
- 出版者
- 関西病虫害研究会
- 雑誌
- 関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
- 巻号頁・発行日
- vol.62, pp.21-25, 2020-05-31 (Released:2020-09-01)
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
-
2
奈良県の露地ナス圃場から採集したタバコノミハムシ成虫に対し,31種の殺虫剤について常用濃度での殺虫効果を調査した。その結果,効果が認められた殺虫剤は,アセフェート,MEP,ペルメトリン,エトフェンプロックス,ビフェントリン,イミダクロプリド,アセタミプリド,ジノテフラン,クロチアニジン,スルホキサフロル,スピノサド,クロルフェナピル,インドキサカルブ,メタフルミゾン,シアントラニリプロールおよびフルキサメタミドだった。露地ナス圃場では,5回の成虫発生ピークが認められ,年4世代を経過していると考えられた。また,ナス株内において成虫は最下位葉に最も多く,慣行の栽培管理で実施される下葉のかき取りによる耕種的防除ができる可能性が示唆された。