著者
岡田 章 今井 晴雄 米崎 克彦
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は、社会規範を取り入れて既存の交渉理論を再構築し、理論と実験の両面から社会規範が交渉行動と交渉帰結に及ぼす影響を分析することである。理論研究では、利得分配とグループ形成の交渉状況において、分配に関する規範が社会環境の変化に応じてどのように発生し動的に変化するかを進化モデルを用いて分析する。実験研究では、理論成果の実証とデータからのフィードバックを定式化に反映させるために、アンケートと分配交渉実験を履歴依存や予想の変化をとらえるようにデザインし実施する。
著者
今井 晴雄 岡田 章 渡邊 直樹 堀 一三
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

協力ゲーム分析の中心概念である提携について、多様な制約下での提携契約のあり方を比較検討し、これが非協力ゲームとのギャップを埋める上で重要であることを、理論を中心に実験や現実的な観察も交えて例証した。とくに、配分や行動についての提携機能の制限やその有効期間、不完備情報、動学的問題が影響することを一連の研究によって確認した。