著者
伊東 敏雄
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.56-57, 2005

新入生が理科の数値をどのくらい知っているかを調査し、過去のデータを比較した。ゆとり教育による学習時間の減少を反映して、また生活が便利になったことを反映して、受験に関係しないような数値、身の回りの理科の数値の認識度は、少しずつ低下している。例えば乾電池の電圧を1.5V前後に答えるものは7、8年前の7割から5割程度に低下した。さらに数値の単位に関して、無頓着になる傾向にある。台風の時期には「ヘクトパスカル」はよく聞く単位であるが、「ヘクト」は昨今の学生の耳には聞こえてないようである。