著者
髙木 龍太 鈴木 夏海 入野 浩之 伊藤 このみ 伊東 隆臣 浅川 満彦
出版者
日本獣医寄生虫学会
雑誌
獣医寄生虫学会誌 (ISSN:1347961X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.50-52, 2020

四国沖で捕獲され、高知県土佐清水市に所在する大阪・海遊館以布利センターの飼育プールで約11カ月間飼育されたジンベエザメRhincodon typus Smith, 1828の口腔壁から、ハナガタムシAnthosoma crassum (Abildgaard, 1794)(カイアシ亜綱ツツウオジラミ科Dichelesthiidae)に類似した雄成体1個体が見出された。種同定には形態の精査が必要であり、今後の課題となる。今回の報告により、日本産ジンベエザメからは計4種の甲殻類が記録されたことになった。
著者
伊東 隆臣
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.113-118, 2012-09-28 (Released:2018-07-26)
参考文献数
26
被引用文献数
2

当館では,持続的な水族館運営を十分に勘案しつつ,生物多様性の保全に貢献するための研究活動を推進している。水族館獣医師の職務として保全に貢献するために,生物学のブラックボックスである水棲生物における臨床知見の蓄積,臨床技術の開発に関する研究を邁進している。
著者
髙木 龍太 鈴木 夏海 入野 浩之 伊藤 このみ 伊東 隆臣 浅川 満彦
出版者
日本獣医寄生虫学会
雑誌
獣医寄生虫学会誌 (ISSN:1347961X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.50-52, 2020

四国沖で捕獲され、高知県土佐清水市に所在する大阪・海遊館以布利センターの飼育プールで約11カ月間飼育されたジンベエザメRhincodon typus Smith, 1828の口腔壁から、ハナガタムシAnthosoma crassum (Abildgaard, 1794)(カイアシ亜綱ツツウオジラミ科Dichelesthiidae)に類似した雄成体1個体が見出された。種同定には形態の精査が必要であり、今後の課題となる。今回の報告により、日本産ジンベエザメからは計4種の甲殻類が記録されたことになった。
著者
竹内 徳余 伊東 隆臣 浅川 満彦
出版者
日本獣医寄生虫学会
雑誌
獣医寄生虫学会誌 = Japanese journal of veterinary parasitology (ISSN:1347961X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.67-72, 2013

2011年5月から2013年2月まで、大阪・海遊館において飼育・展示中の海産魚類8種(マダラトビエイ Aetobatus narinari、カエルアンコウ Antennarius striatus、ピンクマオマオ Caprodon longimanus、カスリハタ Epinephelus tukula、アカグツ Halieutaea stellata、ヒメアイゴ Siganus virgatus、ショウサイフグ Takifugu snyderi、ウマヅラハギ Thamnaconus modestusi) から次のような寄生虫が得られた。すなわち、Philometridae gen .spp.、Camallanidae gen. sp.、Raphidascaroides sp.、四吻目条虫類、微胞子虫類、Sarcotaces sp.、Limnotrachelobdella okae であった。これら寄生虫の形態と飼育上の問題点について概述する。 Several parasites including Camallanidae gen. spp., Raphidascaroides sp., Philometridae gen. spp., Microsporidia, Sarcotaces sp., Trypanorhyncha fam. gen. spp., and Lamnotrachelobdella okae were obtained from 8 capitve marine fish species including Aetobatus narinari, Antennarius striatus, Caprodon longimanus, Epinephelus tukula, Halieutaea stellata, Siganus virgatus, Takifugu snyderi and Thamnaconus modestus kept in the Osaka Aquarium Kaiyukan, between May 2011 and February 2013. Photographs and brief comments about the parasites are given.