著者
山田 利治 長田 幸郎 中岡 正吉 伊藤 和敏
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.340-343, 1983-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
4
被引用文献数
1

市販のめん類, 皮類及び菓子類など11種, 280検体を試料とし, それらに使用されているPGの含有量をGC, 確認をGC-MSを用いて測定した. その結果はPGがそば, ぎょうざの皮などから高率で検出され, 含有量にはかなりの差異が見られることなど, その使用実態を把握することができた.
著者
渡辺 貞夫 渡辺 重信 伊藤 和敏
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.47-53, 1983-02-20
被引用文献数
1

国内で広範囲に多用されている水田除草剤(CNP, クロメトキシニル, ベンチオカーブ, モリネート)の汚染実態調査を, 相模川(神奈川県)で採取した淡水魚について実施した.これら除草剤の水田への使用は, 田植時期に限定されるため, 調査を7月に行ない, 他の時期の汚染レベルと比較した.昭和55年7月に採取した4魚種(オイカワ, カマツカ, コイ, フナ)すべてからCNPが, また2魚種からベンチオカープが検出された.CNPの残留レベルは0.055ppmから0.61ppmの範囲で, ベンチオカーブは0.02ppmおよび0.10ppmであった.昭和56年7月採取した4魚種(オイカワ, アユ, フナ, ブラックバス)に, CNPが0.046ppmから0.88ppm, ベンチオカーブは0.04ppmから0.11ppmの範囲で検出され, 昭和56年の調査結果とほぼ同程度であった.しかし, 昭和56年9月採取した魚には, これら除草剤はいずれも不検出あるいは微量しか検出されなかった.今回の調査結果から, CNPの生物濃縮係数は420∿8, 000, ベンチオカーブは20∿100と想定された.しかし, これら除草剤の淡水魚への蓄積残留は比較的短期間であると考えられた.クロメトキシニルおよびモリネートは, いずれの検体からも検出されなかった.