著者
住吉 和司
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会誌 (ISSN:03864812)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.356-361, 1980-03-31

需要が季節的に変動する商品が数多く存在するにもかかわらず, そのような季節商品の最適な生産方法に関する研究は意外に少なく, 本研究では, まず定時生産(定時間内勤務体制による生産)をとりあげ, 一般的な季節変動をする季節商品に対して, 利益を最大にするための生産と販売に関して成り立つ基本原則を明かにした, そして, これらの諸原則を適用して最適に生産方法が決定される手順を示した.ついで, 残業生産(定時生産をオーバーして, ある一定時間以内で残業が可能な勤務体制による生産)が許される場合に成り立つ諸原則を明らかにし, それらを用いて最適な生産方法が決定されることを示した.