著者
佐々木 郁子 岡崎 路易 大浦 啓輔
出版者
日本原価計算研究学会
雑誌
原価計算研究 (ISSN:13496530)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1-10, 2015-03

本研究は,震災発生後の管理会計の実態,平常時と復旧/復興期の管理会計の役割や重要性の相違について実態調査を行った。その結果,震災後も管理会計は使用されたが,使用する目的の重要性の変化や震災時特有の使われ方があることが明らかになった。
著者
青木 章通 佐々木 郁子
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.3-16, 2011

本研究は,日本の小売業者267社に対する質問票調査の回答結果に基づき,プロモーション手法であるポイント制度と値引き販売が顧客の年間購入額の増加および取引の長期化に及ぼす影響について分析した。本研究の目的は,回答結果の分析を通じて,プロモーション手法の費用対効果の測定やレベニュードライバーの解明に貢献する事項を導き出すことである。その結果,両プロモーション手法が顧客の年間購入額の増加および取引の長期化に貢献するための条件には違いがあること,両プロモーション手法の併用が顧客の年間購入金額の増加および取引の長期化に正の影響を及ぼすことが明らかになった。
著者
佐々木 郁子
出版者
龍谷大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

Wordsworthの自然観がエコロジーの先駆であることは、1990年代以降多くのエコクリティックにより論じられてきたが、そうした議論で農業や農地の描写はほとんど取り上げられることはない。産業革命下で環境悪化を経験したイギリス・ロマン主義の時代には、農業革命も推進されていたが、その農業は自然の喪失に拍車をかけるものでしかなかったのか、それとも持続可能な農業を予感させるものでもあったのか。本研究では、Wordsworthらロマン派の作品からそれを読み解き、農地といった人工的環境を研究対象とするための理論的枠組みを構築する。文学と農学をエコクリティシズムを用いて接続する、文理融合型研究を目指す。
著者
佐々木 郁子 岡野 知子
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.15-23, 2013

東日本大震災後,BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)/BCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)の有効性が注目されている。一方,被災した企業は多大な労力と資金を費やし事業再開を果たしている。本稿では,BCPを利用して事業継続を成功させた事例と,政府の被災企業支援の補助金の枠を越えて将来の発展に向けた設備投資と減災のための設備投資によって事業再開を果たした事例を取り上げる。これらの事例から事業継続・事業再開には,BCP/BCMのような危機管理システムは限定的ではあるが有効であること,事業再開までの従業員のモチベーション維持と危機を見据えた企業間の協力関係,設備投資のための資金計画・融資協力をしておくことが重要であることが明らかになった。