著者
佐原 恒一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.29-38, 2014 (Released:2017-03-08)
参考文献数
6
被引用文献数
1

重度知的障害児2名に対して行ったタブレット端末による学習の様子を,学級担任経験教員および事例児と異なる他の特別支援学校教員が評価した.この結果,「注意集中を長時間持続できた」「弁別や認知を促す学習を可能にすることができた」「これらの変化は従来のコンピュータでは同様の結果を期待できない」という評価がされた.重度知的障害児のICT利用教育について,タブレット端末を利用することは「通常のコンピュータに比べ学習の有効性が高い」「注意集中の長期的な持続が期待できる」「因果関係の理解など認知・弁別学習の促進が期待できる」「教科的な学習にとどまることなく,自立を促す教材としてタブレット端末を利用することが望ましい」の4つの方向性を見いだした.
著者
佐原 恒一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.214-217, 2012-08-25

重度知的障害児を対象に,タブレット端末によるICT利用教育場面を,対象児の学校に勤務していない特別支援教育に携わる教員と対象児の担任を受けもったことのある教員が視聴し,各々評価を行った。比較検討の結果,重度知的障害児にタブレット端末を利用することは有効であること、その学習課題設定など細部については教員の判断により異なることが明らかとなった。
著者
佐原 恒一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.22, pp.32-33, 2006-08-26

特別支援教育において,音楽の授業,とりわけ合奏は児童生徒にとって自己実現を図るなどで有効な題材である。しかし,鍵盤楽器を操作できる生徒がメロディを担当し,多くの児童生徒はタンバリンなどの打楽器を担当することが多いのが実情である。本研究では,その理由として教員の知識不足があるとの仮説に立ち,アンケートにより実証し,併せてメディア教材を提案するものである。