著者
花田 収悦 佐藤匡正 松本 匡通 長野 宏宣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.44-50, 1981-01-15

本論文は プログラムに与えられた命題を情報とその操作とからなる機能に基づいて論理的な構造を確定した上で処理手順を規定する 二段階から成るプログラム設計方法および 各設計段階に適合するように工夫された新たなドキュメンテーション方法(機能分析図 コンパクト・チャート)を提唱する.本設計方法は処理効率の向上を 処理手順の規定の段階で 主に いくつかの機能で共通な情報へのアクセスを削減するとの観点からはかり 大規模ソフトウェアの適用性を高めた.本設計方法の適用例では 従来手法のプログラム開発データに比べ (1)開発工数を30%削減できた (2)信頼性の尺度であるバグの発生率が 開発段階では約50% 商用開始後は約30?40%減少した (3)ドキュメント量が1/3に削減できたーなどの効果がみられた.
著者
曹 宇 佐藤 匡正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.678, pp.17-22, 2001-03-09

書物など印刷物を電子化するには, OCR文字認識が簡便である. しかし, ルビ文字の混ざっている文書は認字率が低下する. この改善を図るため, 地文とルビ文字を別々に認識させる方式を考案した. この方式においては, 地文とルビの自動的に識別方法が必要となる. ここでは, 「文字寸法」の考えを新たに導入し, この違いによる識別する方法を用いる。本論文では, 文字寸法の特性についての測定結果, システムの実現方法, および試作したシステムの効果について述べる。