著者
西川 善文 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1410, pp.70-73, 2007-10-01

10月1日、郵政事業の民営化が始まる。日本郵政公社は持ち株会社の日本郵政と、その傘下で手紙や小包を扱う郵便事業会社、貯金事業を手がけるゆうちょ銀行、保険業務を担うかんぽ生命保険、郵便局を運営する郵便局会社という4事業会社に分社化される。新たな船出だが、視界は良好とは言いがたい。法令順守で現場は疲弊 笛吹けど踊らず——。
著者
岩田 聡 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1421, pp.28-33, 2007-12-17

問 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が大ヒットし、昨年末に発売した据え置き型の「Wii(ウィー)」の売れ行きも好調です。予想通りの展開ですか。 答 ゲーム人口の拡大を目指したチャレンジを始めて、それには意義があるはずだと思っていました。ただ、どれぐらいのスピードでDSやWiiが普及するのかは実際にやってみないと分からない。
著者
中前 忠 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1438, pp.8-11, 2008-04-21

答 米国の家計が賃金所得よりも借金に頼って消費し、その消費をテコに米国以外の国が輸出を増やして成長する。今回の米サブプライムローン問題を契機に、世界経済を牽引してきた構図は完全に崩壊しました。 実は、崩壊に至る過程は米国の貯蓄率と金融資産の利回りの推移が示しています。
著者
渡辺 喜美 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1462, pp.100-102, 2008-10-20

問 世界の金融危機が深刻化してきました。日本でも大和生命保険が破綻するなど余波が出ています。渡辺さんは金融担当大臣の頃から、「対岸の火事じゃない」と言っていました。 答 海外では既に金融恐慌が起きています。せっかく立ち直った日本がこの恐慌の波を受けて、再び大ダメージを被らないとは言い切れません。
著者
加藤 寛 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1393, pp.100-102, 2007-05-28

問 安倍晋三政権になって半年以上が過ぎました。7月には、参院選も控えています。安倍政権をどのように評価されますか。 答 安倍さんは人材の配置では工夫されたと思いますが、それぞれの動きがバラバラなことが気になっていました。例えば、首相補佐官。5人を配置して官邸機能の強化を狙ったんだと思います。でも、皆が一匹狼だからまとまらない。
著者
箕浦 輝幸 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1428, pp.106-108, 2008-02-11

問 2007年は軽自動車トップシェアを34年間も保ってきたスズキを抜いて、初の首位に立ちました。 答 トップシェアは当社にとって悲願でした。特に2007年は創業100周年の節目でしたから、うれしさが増します。トップになり、いい商品を開発し、軽自動車の市場を活性化しようという意識がさらに高まりました。
著者
大八木 成男 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1457, pp.124-126, 2008-09-15

問 大八木さんは社内外のメンバーに経営内容の評価や助言をしてもらう「アドバイザリーボード」の指名を受けて就任した初めての社長ですね。 答 長島徹会長(前社長)が社長に選ばれた時、アドバイザリーボードは既にありましたが、安居祥策社長(当時)が健康を理由に辞任したことによる緊急対応的なところがありました。
著者
天野 洋一 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1466, pp.154-156, 2008-11-17

問 世界的な金融の混乱は日本の消費者心理にも影を落としています。住宅に次ぐ高額商品である自動車の販売にも強い逆風が吹いています。 答 まず原油高による影響。これが最初に来ました。4月にガソリン税などの暫定税率が失効して自動車取得税率が下がり、若干、駆け込み需要が生まれました。しかし、5月に暫定税率が復活しその反動が来ます。
著者
石坂 信也 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1424, pp.86-88, 2008-01-14

問 苦戦するネットベンチャーが相次ぐ中で、「日本ゴルファーズ検定」というユニークなビジネスも始めました。狙いは? 答 ゴルフ人口は多く、活性化の余地がまだまだ大きい。従来は「ハンディキャップ」という腕前の物差ししかなかったですが、ルールやマナーなど薀蓄も取り入れ、楽しみながら検定できるようにしました。
著者
沈 才彬 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1456, pp.108-110, 2008-09-08

答 8月11〜21日まで北京と上海を訪問し、現地調査の合間に五輪観戦もしました。開会式の演出など様々な問題が取りざたされました。それでも北京五輪を無事終え、成功を収めた高揚感が漂っていました。そこにチベット族やウイグル族など少数民族の反乱、テロ、農民暴動などから来る不安感。この2つの感覚が混在している、というのが私の見た今の中国です。
著者
竹田 和平 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1396, pp.124-127, 2007-06-18

問 竹田さんは「タマゴボーロ」などで知られる菓子メーカーの会長であるのと同時に、個人投資家ながら100社を超える企業の大株主です。保有銘柄のほとんどは中堅企業で長期保有が基本だそうですが、株式投資にはどんな考えを持っているのでしょうか。 答 僕は配当を重視するんです。「早う値上がりしてほしい」「まだ値上がりせんのか」とギラギラしている投機とは違います。
著者
日野原 重明 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1447, pp.144-146, 2008-06-30

答 第1の人生は20歳から25歳くらいまでの教育を受ける年代、第2は社会人として働き始めてから59歳まで。そして、定年退職する60歳以降は第3の人生と呼んでいますが、本当に自分のやりたいことができるのは75歳からなんです。体は老化していても、精神的に自立していればやったことのないことに自由に挑戦できる。
著者
斉藤 惇 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1423, pp.90-94, 2008-01-07

問 米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題では、欧米に比べ日本の金融機関は比較的軽度の損失で済みそうです。善かれ悪しかれ、日本の金融機関の存在感の薄さが浮かび上がったと言えます。なぜ日本は「金融市場の自由化」という変わらぬテーマを、何十年も議論し続けなければならないのでしょうか。
著者
Gorbachev Mikhail 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1398, pp.172-174, 2007-07-02

問 トヨタ自動車や日産自動車、さらにスズキと、ロシアへの工場進出を決める日本企業が相次いでいます。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中で、遅れてきた牽引役の台頭に、いささか焦りも見えます。 答 ロシアは日本にとって信頼できるパートナーだと思います。天然資源が豊富で、経済成長が続いている。国民の知識レベルが高いのも特長です。
著者
稲盛 和夫 馬 雲 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1465, pp.98-103, 2008-11-10

百年に1度と言われる未曾有の金融危機と、世界同時不況への不安。先の見えない混迷の時代に、トップはいかに行動し、社員を導くべきか。日本を代表する哲人経営者、稲盛和夫・京セラ名誉会長と、中国最大のインターネット企業グループを率いる馬雲・アリババ会長兼CEO(最高経営責任者)が、来るべき不況への心構えから人間中心の経営まで、神髄を語り合った。
著者
井上 明義 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1455, pp.132-134, 2008-09-01

答 過去の公示地価や基準地価をつぶさに見ていくと、これまでに3回の不動産市況の低迷局面がありました。最初が、1970年代初めから始まった「列島改造バブル」。当時の田中角栄首相が主導した日本列島改造計画を受けた地価高騰と、その後の崩壊です。その次は、87年頃から始まった「不動産金融バブル」。
著者
佃 和夫 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1435, pp.64-66, 2008-03-31

問 国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」は日本の技術力の粋のような製品ですね。世界で戦える自信はありますか。 答 今まで通り米ボーイングや欧州エアバスの下請けとして航空事業をやっていれば、経営者として大きなリスクを取らずに済みます。薄利ですが、大けがをしませんから。しかし、これでは将来、生きていけないのです。
著者
Clark Helen 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1443, pp.113-116, 2008-06-02

「これからFTA(自由貿易協定)の交渉につけるかどうか研究していくことで福田康夫首相と合意した」 5月14日夜、ニュージーランドのヘレン・クラーク首相が東京・渋谷にあるニュージーランド大使公邸で首脳会談の成果をこう伝えると、集まっていた両国の経済関係者から拍手がわき起こった。この日、大使公邸では日本とニュージーランドの連携強化を目指す「パートナーシップ・フォ…
著者
鈴木 弘治 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1437, pp.98-100, 2008-04-14

問 米国のサブプライムローン問題などに端を発した金融不安や世界同時株安など、消費を冷え込ませる問題が相次いでいます。足元の消費をどう見ていますか。 答 あんまりよくないですね。このところ景気は停滞気味です。商品が売れにくくなっている。しかも、その底流には、少子高齢化という構造問題がある。影響を受けているのは、特に衣料品です。
著者
小野寺 正 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1420, pp.126-128, 2007-12-10

答 欧米の投資家を回っていると、日本そのものに対する厳しい見方を感じます。当社は成長株という位置づけですが、成長市場を狙っている投資家から見ると、なぜ中国やインドではなく、日本を買わなきゃいかんのだということになる。ポートフォリオ上で日本をどう扱うのかという根本的な問題が横たわっています。 さらに、通信業界に対する見方も正直言ってかなり厳しい。