著者
佐藤 琢三
出版者
日本語文法学会
雑誌
日本語文法 (ISSN:13468057)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.19-34, 2003-03
著者
佐藤 琢三
出版者
学習院女子大学
雑誌
学習院女子大学紀要 (ISSN:13447378)
巻号頁・発行日
no.15, pp.45-56, 2013

日本語は外来語の数が豊かであり、語彙全体における比重が高く、重要な役割を果たしている。外来語に関する先行研究も非常に活発になされてきたが、特に心理・社会的側面等から論じられることが多かった。しかし、外来語の研究が語彙の研究である以上、意味論的考察も重要な位置を占めなくてはならない。意味論的にみると、外来語とは必ずしもそれ以前から日本語の語彙の中に存在していた和語や漢語の単純な置き換えではない。本稿は外来語の意味的研究の一事例として、外来語「ムード」の意味特徴を漢語「雰囲気」との対比において明確にする。分析の結果、両語はそれぞれ次のような意味特徴を有していることを明らかにした。\ 「雰 囲気」の意味特徴:ある対象の、その部分の総和に還元できない全体から感じとられる性質。\ 「ム ード」の意味特徴:ある対象の、その部分の総和に還元できない全体から感じとられる、人間の情緒や感情に由来する性質。\ すなわち、外来語「ムード」は他とは決して同一ではない独自の意味特徴を有し、その点に語彙における存在意義があることがわかる。
著者
佐藤 琢三
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.116, pp.1-21, 1999

Japanese has been described as a&ldquo;<i>naru-language</i>&rdquo;which emphasizes intransitive over transitive expressions. But many areas of the semantic range of <i>naru</i>(become)have not been fully investigated. This paper analyzes and provides a full description of one of these.<br>Although <i>natteiru</i>(having become)literally means a state which has come to exist as a result of change, there are some sentences in Japanese in which it actually describes a simple state. This paper classifies this phenomenon from the viewpoint of the recognition of a perceived state and concludes that the sentences in question explain cause/reason, function, or composition of the perceived state.<br>The basic meaninig of <i>naru</i> denotes the attainment of some sort of state in the real world. This paper regards the meaning of the sentenses concerned as a metaphorical extention from the real world to mentally constructed world predication.
著者
佐藤 琢三
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
no.116, pp.1-21, 1999-12
著者
佐藤 琢三
出版者
日本語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
no.192, pp.118-107, 1998-03