著者
森 尚子 佐藤 祥子
出版者
日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液・がん学会雑誌 (ISSN:2187011X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.177-181, 2018 (Released:2018-07-31)
参考文献数
7

在宅で,終末期の苦痛緩和のためにミダゾラムによる持続静注を用いた思春期小児がん患児2例(18歳 類上皮肉腫,17歳 横紋筋肉腫)を経験した.2例とも,家族だけでなく本人からもinformed consentを取得した.Palliative Prognostic Indexを用いた推定予後は2例とも3週間未満で,鎮静の適応となった症状は,1例は終末期の身の置き所のなさ・不眠・不安,もう1例は難治性の口渇感と嘔気・嘔吐であった.ミダゾラムの開始量は,各々3 mg/hr,1.25 mg/hrで,呼吸抑制がないことを確認しながら,20~30%ずつベースの流量を増量し,1~2段階増量したところで苦痛緩和を得た.持続鎮静の期間は2週間未満で,鎮静に関連した致死的合併症は認めなかった.在宅でも,医療スタッフ間の密な協力体制があれば,ミダゾラムの持続静注による鎮静は安全に施行可能であると考えられた.
著者
楢原 稔 若月 洋 佐藤 祥子
出版者
大分県農林水産研究センター
雑誌
大分県農林水産研究センター研究報告 農業編 (ISSN:18819206)
巻号頁・発行日
no.3, pp.69-73, 2009-03

1.「大分果研4号」は、1995年に大分県柑橘試験場津久見分場(現大分県農林水産研究センター果樹研究所津久見試験地)において高糖系温州「大津八号」にタンゴール「天草」の花粉を交配して育成した早生カンキツで、2007年3月に種苗法に基づき品種登録を申請し、2009年3月6日に品種登録された。2.樹勢は中程度で、樹姿は開張性である。枝梢の太さは細く、長さは短く、密度はやや密である。結実し始めると樹勢が落ち着き、枝に発生していた短いトゲはほぼ消失する。3.単生花序を形成し、花弁は5枚で白色の紡錘形。花糸の分離程度は一部合一で、花糸の数は少なく、花粉が少しある。4.果実の形は扁球形で、果形指数は115。果頂部の形は陥没しており、凹環は不明瞭。果梗部は球面で、放射条溝は無である。果実の重さは170g程度で、果皮の色は濃橙。油胞の大きさは中で、果面の粗滑は滑〜中、果皮の厚さは中で、はく皮は易である。じょうのう膜は軟らかく、さじょうの形・大きさはともに中である。5.果汁は多く、12月中旬の果実品質は、果汁歩合85%、糖度(Brix)12.0、クエン酸0.82%と、酸切れの早い品種である。香気は中程度のオレンジ香がある。種子は中程度入るが、他家受粉がなければ少となる。6.収穫適期は、果皮が完全着色となり、クエン酸が0.8%程度となる11月下旬頃から12月中旬までである。7.着花は良好で、隔年結果性は低い。また、果皮が弱く、果肉が軟らかいので、収穫時期の果実の取り扱いには注意が必要である。8.温州ミカンの栽培可能な地域であれば栽培は可能であるが、減酸が早く年内出荷が可能な早生カンキツとしての特性を十分に発揮させるためには、比較的土壌が浅く、排水、日照が良好な緩傾斜地での栽培が望ましい。
著者
佐藤 喜根子 片岡 千雅子 佐藤 祥子 桜井 理恵 小山田 信子 高橋 貞子
出版者
東北大学
雑誌
東北大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:09174435)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.101-108, 1998-09-01
被引用文献数
1

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