著者
服巻 豊 佐藤 英俊 吉武 尚
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

慢性疼痛の主要な要素は,交感神経の持続的かつ過剰な活性化と認知,情動や行動の問題の複合体である。従って,交感神経の抑制とセルフケア力にかかわるSelf-regulation(あるいはSelf-control)が疼痛マネジメントの鍵となる。我々は,日本独自の心理療法である動作法を用いて,これまで慢性疼痛を抱える維持透析患者の疼痛軽減並びにセルフケア力の賦活効果を明らかにしてきた。よって動作法は,身体コントロールを通した慢性疼痛に有効な新しい疼痛マネジメント法であることを明らかにした。この報告は,3年間を通じて国内・国外の学会ならびに国内学会誌にて報告した。
著者
宮原 強 小杉 寿文 仁田 亜由美 濱田 献 日浦 あつ子 森 直美 八谷 由貴 平川 奈緒美 佐藤 英俊 松永 尚
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.125-130, 2014 (Released:2014-11-11)
参考文献数
18

【目的】当院ではオキファスト®注(OXJ)の換算比として簡便な 「OXJ:モルヒネ注射剤:フェンタニル注射剤=1:1:1/50」 を用いているが, 妥当性を検討した報告はない. 【方法】OXJに切り替えたがん疼痛患者18例を対象に臨床的検討を行った. 【結果】OXJへの切り替え理由としては, 鎮痛効果不十分11例, 内服困難6例, 傾眠1例であった. 疼痛コントロール達成までの投与量調節に要した日数は平均0.6日であった. 鎮痛効果不十分例ではOXJ変更前後のnumeric rating scaleは3.3から1.1と有意な改善効果が認められ(p=0.007), 内服困難例では変更前後で同等の疼痛管理が得られた. OXJ変更による有害事象の悪化は認められなかった. 【結論】OXJへのオピオイオド・スイッチングに対し, 簡便な換算比を用いても, 臨床での疼痛コントロールや有害事象における問題は特に認められなかった.