著者
佐野 伸太郎 佐野 正浩 佐藤 真平 三好 健文 吉瀬 謙二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.296, pp.31-36, 2009-11-13
参考文献数
10

プロセッサに搭載されるコア数が増加したメニーコアアーキテクチャでは,プログラム中の並列性を活用することで,その演算性能を引き出すことが重要になる.我々が評価したところ,メニーコアアーキテクチャでは,並列化したタスクのコアへの配置方法が性能に影響を与えることがわかった.しかし,プログラマが最適な並列化タスクのコアへの配置(タスク配置)を記述することが困難であるため,コンパイラなどのツールによって最適なタスク配置を与えることが望まれる.本稿では,タスク配置を最適化する手法の確立を最終目的として,実行時間とタスク配置の関係性について評価する.まず配置をランダムに決定した場合の実行時間を求め,次に各配置を特徴づけるパラメタである通信量や通信路における衝突などとの関係性について考察する.
著者
佐野 伸太郎 吉瀬 謙二
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.96-109, 2011-10-05

Network-on-Chip で接続されたコアを持つメニーコアアーキテクチャでは,並列化されたタスクのコアへの割り当て方によって性能が大きく変化する.そこで,自動的に最適なタスク配置を求めることが望まれる.本論文では,メニーコアプロセッサの性能向上を目指すタスク配置手法として,パターンに基づいた配置手法を提案する.シミュレータを用いた評価から,提案手法は NAS Parallel Benchmarks において有用性を確認した.