著者
佐野 善一
出版者
The Japanese Nematological Society
雑誌
日本線虫研究会誌 (ISSN:03882357)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.41-47, 1975-10-15 (Released:2011-08-11)
参考文献数
15

1) サツマイモネコブセンチュウとラセンセンチュウを用い, ふるいわけベルマン法の特性を, ベルマン法, 二層遠沈浮遊法と比較検討した.2) ふるいわけベルマン法の分離効率は, 活動力のあるサッマイモネコブセンチュウでは二層遠沈浮遊法と同程度と考えられる. 分離虫数の振れはCVで10%前後で, 定量的な検出に用いられる.3) 低温期には, サツマイモネコブセンチュウ第2期幼虫の活動力は低下していることが明らかになった. しかし, 活動力は短期間 (48-72時間) の加温で回復する. ラセンセンチユウは低温期間中でも比較的活動力が高い.4) 冬季・春季の土壌中のサツマイモネコブセンチュウ第2期幼虫には, 死亡個体あるいはそれに近い個体が存在し, その割合は無視できない.5) この方法によれば, 低温による活動力の低下に影響されることなく, サツマイモネコブセンチュウの生幼虫を定量的に検出することが可能と考えられる.
著者
鈴木 崇之 佐野 善一 小林 透 安達 克樹 持田 秀之 岩堀 英晶 立石 靖
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.71, pp.44-46, 2005-05-15

サツマイモネコブセンチュウ汚染圃場に薬剤処理区と無処理区を設け, サツマイモ(高系14号, 九州139号, ジェイレッド)-ダイコンの体系試験を実施した.無処理区で線虫に感受性品種である高系14号を栽培すると減収, 塊根の線虫害, 線虫密度の増加が顕著だったのに対し, ジェイレッドを栽培すると減収, 塊根の線虫害はほとんどなく, 線虫密度も栽培期間を通じて低く推移した.いずれの試験区でもダイコン根部には線虫による実害はなかったが, ジェイレッド跡では後作ダイコンの根こぶ指数も小さく, 線虫密度も翌年春まで低く維持された.