著者
内田 和成
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.6-17, 2022-03-31 (Released:2022-03-31)
参考文献数
9

レッドブルが真似から生まれたり,Skypeより後発のZOOMがオンライン会議システムの勝者になったのを見れば分かるように斬新なアイデアを繰り出せばビジネスの成功者になれるわけではない。また宅急便やセコムの機械警備のように経営者のひらめきから生まれたビジネスは多い。つまり直感である。本稿ではビジネスモデル形成における直感(右脳)の役割と方法論を語っている。例えば現象から物事の本質を見抜いたり,ビジネスのヒントを見いだす方法である。一方でイノベーションにとって重要なことは作り上げたビジネスモデルを通じて顧客や社会の行動変容を起こすことであり,それが達成できないイノベーションは持続的なビジネスモデルとは言えない。
著者
内田 和成
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.350-351, 1998-08

電子マネーの議論が世間をにぎわしている。「一体どの方式が主流になるのか」といった技術的なものから,「電子マネーが普及すると国境を越えたカネの流れや国内の通貨流通量がコントロールできなくなるので,金融政策が効かなくなるのではないか」といった経済的なものまで議論の幅は広い。 なかでも最も真剣に意見が交わされているのが,セキュリティ(安全性)の問題である。