著者
山内 麻莉 西田 英高 柳井 徳磨 前田 貞俊 神志那 弘明
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.113-116, 2019-02-20 (Released:2019-03-20)
参考文献数
10

メインクーン(11歳齢,去勢雄)が,尾の麻痺及び活動性低下を主訴に来院した.尾の遠位での痛覚が消失し,尾の随意運動を認めなかったが,ほかに著変はなかった.画像検査にて尾に異常を認めなかったが,第6,第7腰椎間の腹側から硬膜外脊髄圧迫病変を確認したため,椎間板ヘルニアと診断した.第6,第7腰椎の右側から片側椎弓切除術を実施し,逸脱した椎間板物質を確認,除去した.術中,同部位で脊髄円錐が確認された.術後,尾の随意運動は部分的に回復したが,尾の遠位の痛覚には改善を認めなかった.本症例の脊髄円錐は第6腰椎部に存在し,一般的な猫に比べ頭側に位置していたことから,その圧迫によって尾の遠位の痛覚が消失していたと考えられた.以上から,猫は脊髄円錐の位置に個体差がある可能性が示唆され,神経疾患の診断の際に考慮する必要があると考えられた.
著者
朝比奈 良太 千村 直輝 酒井 洋樹 神志那 弘明 前田 貞俊
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.159-163, 2012 (Released:2012-10-13)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

ダプソンおよびグルココルチコイドに対する反応性が低い角層下膿疱症の疑われた症例に対して,シクロスポリンを用いたところ皮疹が早期に改善した。本症例の病変部皮膚におけるサイトカイン遺伝子転写量を解析したところ,IL-8およびTh17サイトカインの転写量が高値であった。これらの結果より,本症例の病態にはTh17サイトカインが関連している可能性が示された。
著者
高須 正規 大場 恵典 井口 智詞 西飯 直仁 前田 貞俊 北川 均
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.985-987, 2007-09-25
被引用文献数
2

高血糖の黒毛和種牛のインスリン分泌能評価のためにプロピオン酸負荷試験(PTT)を試みた.症例牛はグルコース負荷試験(GTT)でインスリン分泌の低下が示され,インスリン依存性糖尿病と診断された.正常牛ではPTTに対するインスリン分泌が認められたが,症例牛では認められなかった.GTTと同様に,PTTで症例牛のインスリン分泌の低下が示されたので,PTTが牛の糖尿病の診断に応用できる可能性が示唆された.