- 著者
-
前野 譲二
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2006, no.130, pp.47-51, 2006-12-09
パスワードは,最も基本的かつ重要な認証方法として利用され続けている.個人別にカスタマイズされたサービスがWebによって多く提供されるようになっているが,ここでも認証はパスワードが基本である.このような状況の中,管理しなければならないパスワードの数は年々増加をしていくものと考えられる.一方で,パスワードに利用することのできる文字列長も長くなり,あるいはパスフレーズも利用することができるケースが増えているなど,パスワードに関して常識とされてきた状況は変化しつつある.それにもかかわらず,パスワードに関する教育にはあまり変化が見られない.本稿では,早稲田大学における利用者のパスワード設定傾向調査を含めて,パスワードとその教育について見直すことを提案する.Password has been the most basic and important sauthentication method. As more and more services are provided with the Internet, mostly with Web, we have to manage more passwords than ever. Although we haven't changed much the way to teach about password, circumstances have been changed. For example, we can use more than 8 characters. Not so many systems allow users to utilize operating system directly, that a compromised account doesn't necessarily mean compromise of a part of the system.This essay proposes we have to rethink about password scheme and its education.