- 著者
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早田 武四郎
加澤 恒雄
- 雑誌
- 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要
- 巻号頁・発行日
- vol.4, pp.73-83, 1994-08-20
英語教育における訳読教授法の弊害はよく議論されることであるが,その歴史や背景,効果的活用法については,あまり聞かれない。小池生夫他編「大学英語教育に関する実態と将来像の総合的研究(I)-教員の立場-」によると,大学英語教育において7割,高校英語教育において5割,中学英語教育において2割弱,訳読教授法が採られている。1991年7月,大学設置基準が改訂されて以来,大学教育におけるカリキュラムや授業方法の改善に向けた努力は全国的なうねりとなっている。高校英語教育も大学入試の改善によって,望ましい方向に変っていくであろう。しかし,今なお,大学,高校において,訳読教授法による授業の比率は高いと考えられる。このような現状の中で,訳読教授法の効果的な活用について考察する。