著者
菅野 靖幸 加藤 泰之 山内 秀昂 陣野 太陽 伊達 勇祐 佐々木 健一 清水 篤 木山 宏
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.288-290, 2020-09-15 (Released:2020-09-30)
参考文献数
18

症例は65歳男性.僧帽弁位機械弁のためワーファリンを内服していたが,エドキサバンに変更された3カ月後に急性心不全を呈し当院に搬送された.透視下での機械弁開放制限と僧帽弁圧較差の上昇を認め,血栓弁と診断し緊急再僧帽弁置換術を実施した.術後は良好に経過し,合併症なく術後10日目に自宅退院となった.機械弁使用症例に対しては,ワーファリン使用の必要性についてかかりつけ医や患者本人および患者家族への十分な啓蒙が必要である.
著者
中村 明弘 野田 賢治 木野 勝敏 加藤 泰之
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.36, pp.87-91, 2004-12
被引用文献数
1

本試験は、名古屋種の卵殻色の特長を色差計から得られるL(明度)、a(赤色度)、b(黄色度)値によって明らかにするとともに、名古屋種特有の「さくら色」の卵殻色を効率的に改良するための指標を検討した。得られた名古屋種卵の特徴は、以下に示したとおりである。1.鈍端部は、鋭端部と比べて、L値が低く、卵殻色が濃かった。2.L値とa値との間には高い負の相関が見られ、卵殻色が濃くなると、赤みが増していく傾向がある。3.日齢が進むにつれて、L値とa値が高くなり、卵殻色は薄く、黄色みが増した。4.目視で赤みが強い卵と黄色みが強い卵との間には、色相(b/a)に顕著な違いがみられた。5.名古屋種卵の特徴である卵殻表面にみられる白い沈着物は、b値を大きく下げ、a値を上げるため、卵殻色の赤みを強調させる役割をもつことが確認された。以上のことから、名古屋種の卵殻色を改良するためには、明度(L値)と色相(b/a)が有効な選抜指標になることが示唆された。