- 著者
-
北川 裕之
- 出版者
- 島根大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
高性能方向に優先方位を有するBi_2Te_3系熱電変換材料作製を行うための結晶成長法として, スライド・ボート法による液相成長プロセスを開発した.スライドボート法によりマイカおよびサファイア上に成長させた結晶は, 基板と平行に高性能面が揃っていることが確認された。高配向により,p型Bi_<0.5>Sb_<1.5>Te_3のホール移動度は、同程度のキャリア濃度を有する焼結体と比較して室温で1.8~2倍程度の値を示した.高移動度により低抵抗化が実現され,室温における電気的性能指数(出力因子)は同程度のキャリア濃度を有する焼結体と比較して約1.3~1.5倍程度向上した.