著者
秋山 真一 滝井 健二 眞岡 孝至 中川 雅雄 北野 尚男 熊井 英水
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.47-52, 2001-03-20
参考文献数
26
被引用文献数
1

18種の酵母乾燥粉末に対するマダイ稚魚(平均体重:6.4-10g)の嗜好性を魚粉のそれと比較した。E.lindneri,R.rubraおよびG.ressiiにそれぞれ魚粉の1.31,1.20および1.14倍の高い摂餌活性が認められたが,他の酵母には同等か低い活性しか得られなかった。嗜好性ではE.lindneriが優れていたが,嗜好性と粗タンパク質含量がともに高いR.rubraが酵母タンパク(YP)には最適であると判断した。そこで,飼料魚粉の0,25および50%をYPに代替した飼料をマダイ稚魚(5g)に給与したところ,YPの配合率が増加するに伴って,日間摂餌率は上昇した,逆に増重率,飼料効率およびタンパク効率は低下したが,劣悪ではなかった。以上の結果から,YPはマダイの嗜好性に優れ,マダイ用実用飼料のタンパク源の一部として利用できることが示唆された。
著者
秋山 真一 滝井 健二 眞岡 孝至 中川 雅雄 北野 尚男 熊井 英水
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.47-52, 2001

18種の酵母乾燥粉末に対するマダイ稚魚(平均体重:6.4-10g)の嗜好性を魚粉のそれと比較した。<I>E.lindneri, R.yubya</I>および<I>G.ressii</I>にそれぞれ魚粉の1.31, 1.20および1.14倍の高い摂餌活性が認められたが,他の酵母には同等か低い活性しか得られなかった。嗜好性では<I>E.lindneyi</I>が優れていたが,嗜好性と粗タンパク質含量がともに高い<I>R.rubra</I>が酵母タンパク(YP)には最適であると判断した。そこで,飼料魚粉の0,25および50%をYPに代替した飼料をマダイ稚魚(5g)に給与したところ,YPの配合率が増加するに伴って,日間摂餌率は上昇した,逆に増重率,飼料効率およびタンパク効率は低下したが,劣悪ではなかった。以上の結果から,YPはマダイの嗜好性に優れ,マダイ用実用飼料のタンパク源の一部として利用できることが示唆された。
著者
福井 謙一 稲本 善昭 高瀬 新次 北野 尚男
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.531-534, 1959-04-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
17
被引用文献数
1

活性メチレン化合物あるいはアニリン,核置換アニリンとハロゲン化アルキルとがフッ化カリウムを縮合剤として反応し,それぞれC-アルキル化物およびN-アルキル化物が得られることを見いだした。この新アルキル化反応はフッ化カリウムの脱ハロゲン化水素性能にもとづくものであって反応の溶媒としては1,2-ジオールたとえばエチレングリコールがすぐれた効果を有しており,反応温度は100~200℃ である。この方法はアニリンおよび核置換アニリンのモノアルキル(>C3)置換体あるいはジメチル化物の合成法としては従来の方法にくらべすぐれた結果を与える。