著者
千田 眞喜子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.127, 2018-07-28

<b>目的</b> 生活習慣病は健康長寿の最大の阻害要因となる。これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができる。本研究では、生活習慣病予防における減塩に着目し、若いときから減塩習慣を身に付けるために、大学生を対象として、塩分摂取状況の現状把握・分析をした。<br><b>方法</b> 土橋作成の「塩分チェックシート」を参考に、塩分摂取状況をアンケート調査(<i>n</i>=39、留め置き法)した。質問事項に対して、0~3点に対応してあてはまるものに〇をつけ、合計点で4つのグループに分類し集計した。また、合計点や質問事項相互の関係を調べるため、主成分分析と相関係数マトリクス分析を行った。<br><b>結果</b> 塩分多めの学生は、約4割であった。主成分分析の結果、第一主成分の正の方向は「塩分摂取が少ない」、第二主成分の正の方向は「手軽な食事」、負の方向は「保存食」と解釈された。相関係数マトリクス分析によると、合計点と高い正の相関関係がみられたのは、「ちくわ、かまぼこなどの練り製品を食べる頻度」(<i>r</i>=0.702)と「ハム、ソーセージを食べる頻度」(<i>r</i>=0.602)であった。練り製品、ハム、ソーセージなどの加工食品に塩分が多いことを知らない学生がいた。