著者
大橋 慎平 千葉 悟 清藤 秀理
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.18-029, (Released:2018-09-25)
参考文献数
14

An increase in gill raker numbers in skipjack tuna (Katsuwonus pelamis) was observed during the development of juvenile and young stages (26–187 mm in standard length (SL)). Examination of 104 individuals showed obvious increments in number with growth, until 80–100 mm SL. Subsequently, numbers increased slowly (to 59 in the largest specimen), indicating that gill raker development in skipjack tuna is slower than in other scombrid fishes, such as Thunnus. However, gill raker numbers in juvenile and young skipjack tuna stages remain a useful taxonomic character.
著者
小枝 圭太 栗岩 薫 千葉 悟
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-8, 2015

小笠原諸島兄島周辺海域において、ヒレナガハギ属魚類の2個体が採集された。これらの標本は、体側後半部に繊毛域があること、背鰭が5棘24軟条であること、体側後半部の体色が暗色とならないこと、光彩が黄色いことなどキイロハギZebrasoma flavescens (Bennett 1828)の識別的特徴を多くもっていた。しかし、両標本は、体色が一様に黄色であるというキイロハギにおける通常の特徴と著しく異なり、左右の体側および鰭に広い白色域が、背鰭起部付近に黒色域が、それぞれみられた。ただし、2個体の白色域のパターンが同一でないこと、2個体とも左側と右側の体色パターンに変異がみられること、およびその他の識別的特徴が先行研究で示された本種の特徴と一致したことから、両標本はキイロハギの色彩変異個体であると判断した。