- 著者
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原 やす子
和泉 澤真紀
石井 久美子
阿部 晃久
大橋 英治
丸山 務
- 出版者
- Japanese Society of Food Microbiology
- 雑誌
- 日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.2, pp.63-67, 2003-07-31 (Released:2010-07-12)
- 参考文献数
- 20
- 被引用文献数
-
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国内で市販されている鮮魚介類およびそのまま食されるいわゆるready-to-eat水産食品におけるListeria属菌およびL.monocytogenesの汚染実態調査を行い, 以下の結論を得た.1.調査した35品目394検体中, Listeria属菌は7品目40検体, L.monocytogenesは6品目23検体から検出され, ready-to-eat水産食品からの検出率が高率だった.L.monocytogenesが検出されたready-to-eat水産食品はネギトロ, スモークサーモン, スジコ, 明太子, 加熱済みタコであった.2.L.monocytogenesの汚染菌量はスモークサーモン (1検体) の4.3cfu/gと加熱済みタコの1.5cfu/g以外はすベて1.0cfu/g以下であった.3.分離されたL.monocytogenesは6血清型に分類され, そのうち最も多かったのは1/2aであった.