著者
原 義幸 新田 恒雄 小林 賢一郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.329-330, 1992-09-28

近年、電子メールの読み上げのように、漢字かな混じり文を音声に変換する「文音声合成(Text-to-Speech:以下TTSと略す)」技術利用の要求が高まってきている。このような背景のもと筆者らは、先にプラストラム方式を用いた文音声合成ボードの試作について報告した。一方、現今のワークステーション(WS)は、処理能力が向上し(数十~数百MIPS)、同時に、オーディオデバイス(CODEC,スピーカ)を標準で塔載する機種が増えつつある。このようなWSを用いると、専用ハードウェアなしにソフトウェアのみでTTSを実行できる。しかし、サーバ/クライアント、あるいはマルチタスク処理環境のもとでは、TTSの実時間処理が困難となる場合を生ずる。こうした問題に対処するため、処理時間の設定が可能なTTSソフトをWS(AS4075)上の構築したので、概要を述べる。
著者
桃崎浩平 原 義幸 正井 康之 松浦 博 新田 恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.21-26, 1997-02-07

パーソナルコンピュータの高速化とオーディオチップの標準搭載により,音声合成・認識機能がソフトウェアだけで実現できるようになった.これにともなって,音声を利用したアプリケーションソフトウェアが容易に開発できるような環境が整いつつある.本文では,標準APIの一つである米マイクロソフト社のSAPIを中心に紹介するとともに,OCXを用いる応用ソフトウェア開発について解説する.Contemporary PCs provide sufficient computer power to accommodate Text-to-Speech(TTS) and Speech Recognition(SR) with no additional hardware. On the other hand, the environment for developing speech application software still remains in a big issue. In this paper, we first explain the Microsoft Speech API, as one of the standard APIs for speech technologies, and then present some examples of applocation software using SAPI and speech OCX.