著者
友岡 賛
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.75-85, 2001-08-25

嘗て破産関係業務は公共会計士業の中心であった。19世紀イギリスにあって寄せては返す恐慌の波は破産にかかわる法の整備を求め,そこに登場をみた諸法は公共会計士に多くの仕事を与えた。会計プロフェッションの確立はこの世紀の第3四半期のことであった。ただしまた,破産関係業務には幾つかの問題があった。1883年破産法が破産関係業務の激減をもたらしたとき,そこには監査業務の擡頭があった。
著者
友岡 賛
出版者
慶應義塾大学出版会
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-28, 2019-04

昭和期の日本はそこにわれわれは近代会計制度の成立をみることができるのか。この問い掛けを軸に昭和の日本会計史をもって辿る。論文
著者
友岡 賛
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-12, 2001-04-25

イギリスの会計士は1880年までに4勅許団体を誕生させていた。この4団体が軈て向かう先は排他であった。排他の目的は社会的プレスティージの維持および市場の独占にあった。次には締め出された会計士たちが新団体の結成へと動く。ただしまた,新団体も軈て排他へと向かう。その結果は団体の濫立であった。各団体はよりステイタスの低い団体との差別化を図り,また,最もステイタスの高い団体以外の各団体はよりステイタスの高い団体との無差別化を図った。1920年代には第4階級の会計士団体が誕生をみるにいたった。しかしながら,間もなくやってきたのは団体統合の時代であった。