著者
浜名 政和 舟越 和久 執行 洋陸 口野 嘉幸
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.346-350, 1975-02-25 (Released:2008-03-31)
被引用文献数
4 13

The 1, 3-dipolar cycloaddition between quinoline N-oxide (I) and methyl propiolate progressed in the presence of acetic anhydride or hydroquinone to afford methyl α-formyl-2-quinolineacetate (IIa). The reaction with ethyl propiolate in the presence of hydroquinone gave the corresponding ethyl ester (IIb). The reaction of I with methacrylonitrile in the presence of hydroquinone produced cyanohydrin of 2-acetonylquinoline (VIII) or 2-acetonylquinoline (IX) and 2-cyanoquinoline (X). Isoquinoline N-oxide (XI) was less reactive and resisted the reaction with propiolates, but reacted with methacrylonitrile in the presence of hydroquinone to give 1-acetonyl-isoquinoline (XII), 1-cyanoisoquinoline (XIII) and isoquinoline.
著者
中村 義一 石浜 明 口野 嘉幸 饗場 弘二 横山 茂之 野本 明男
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本基盤研究は、mRNAの誕生から終焉に至る動態と多元的な制御プログラムについて、国際的な調査及び研究討論を実施し、総合的な討論に基づいて重点領域研究の設定を検討する目的で企画採択されたものである。その研究実績を要約する。1.研究領域の調査結果:転写後の動的な制御プログラムは、広範囲の生物系で重要不可欠な役割を担うことが明らかになりつつあり、mRNAを骨格とする基本的な諸問題を体系的に正攻法で研究すべき時期にある。本研究の成果は、発生・分化・応答等の高次な細胞機能の解明や、RNAダイナミズムの創成、あるいは蛋白質工学やmRNA臨床工学等の次世代バイオテクノロジーの基盤となりうる。mRNA研究に関連する重点領域の推進が必要かつ急務である。2.国際研究集会における学術調査と討議:平成8年11月10〜14日、本基盤研究代表者が中心となってmRNA研究に関する国際研究集会「RNA構造の遺伝子調節機能(“Regulatory Role of RNA Structure in Gene Expression")」を開催した(日本学術振興会王子セミナー/於箱根)。本研究集会には、申請領域の第一戦で活躍する欧米の研究者約40人が参加し最新の研究成果の発表、討論、交流を行った。その機会を利用して、国際的な視点からmRNA研究の展望と研究振興の方策を議論した。3.出版企画:上記国際研究集会に関連した学術刊行物を、学術誌Biochimieの特集号としてElsevier社(仏パリ)から出版することとなり、本基盤研究代表者が監修し平成9年3月に出版の予定である。4.重点領域の設定:本基盤研究の目的をふまえて、重点領域研究「RNA動的機能の分子基盤」(領域代表・渡辺公綱、平成9〜12年)の実施が決定された。