著者
吉岡 昌二郎 高木 文男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.13, pp.44-45, 1958-12-08

苧麻の歩留はすべて剥皮機械を用いて測定されているが,機械の性能も完全なものでなく,従って繊維が切断されたり,又人為的に損失を多くしたりする場合が考えられ,一方生育途中或は熟期に達したものも台風の為に折損し,その部位から繊維が切れて,実験結果が不正確になる場合等もあり,叉幼苗期の選抜は剥皮機械を用いられない等の点から,機械によらないで歩留を調査する方法を見出す為に2,3検討を行ったので取まためて報告する。
著者
佐藤 信之助 吉岡 昌二郎
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会北陸支部会報 (ISSN:0388791X)
巻号頁・発行日
no.6, pp.11-14, 1972-03-25

1.13種の寒地型イネ科牧草類を用いて生育特性を比較し, 主として北陸の低標高地帯における季節生産性について検討した。2.2カ年合計収量はトールフェスク>オーチャードグラス>リードキャナリーグラスの順に上位を占めたが, 平衡的な季節生産性の点ではトールフェスク, リードキャナリーグラスがすぐれていた。3.上位3草種について検討した結果, 季節的な収量の変動は単位面積あたり茎数および一茎重の変動と関連しているが, それぞれ草種毎に違いが認められ, 特にリードキャナリーグラスの盛夏以降の収量が高い水準で維持されたのがいちじるしく特徴的であった。4.その他の草種では夏枯れの影響がいちじるしく, そのことが季節生産性および維持年限に大きく影響するものとみられた。5.各草種とも雪害による直接的な被害は軽るく, むしろ融雪後の急激な生育の点で季節生産性に大きく影響するものと思われる。